Apple Watchをぶら下げる運用

love-neniye
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公開:2024/7/1

しばらく使っていなかったApple Watchを、最近では腰に(ベルトを通すところに)ぶら下げている。

一昔前までApple Watchをいつも着けて過ごしていた期間があった。用途としては、運動や体のことの記録と決済が主なものだった。こういうのは、よくあることでもあると思うんだけど、ちょっとしたきっかけで着けなくなってしまった。

久しぶりに腕に装着してみたとき、「アクティビティ」の表示から、装着していなかった期間は150日くらいだということわかった。おおよそ5か月だ。

なぜ着けなくなったかという明確な理由はすぐには思いだせなかった。何か強い信念が生じて外したわけでもなかった気がする。ただ、Apple Watch を使いはしないが、そのまま放っておくと電源が切れてしまうので、常に充電だけはしていた。

使わなくなった記憶をたどってみると、致命的だったのはロックが解除できなくなってしまったことだったと思う。

Apple Watchを使うときに、ロックを解除するために4桁の数字を入力しなくちゃならないんだけど、今まで適当に決めていたパスワードをちょっと改めてみようかとふと思ったときがあり、どうせなら小指から人差し指へと順番に動かしてジャララッと入力できる数列がいいんじゃないか、とか考えたんだと思う。その時は、この指の動きなら忘れないはず、と確信していた。ただ、この後何日か装着しなかったのが良くなかった。

装着しないことが増えた理由はいくつかある。

まず一つ目に日焼け止めがある。近年、日焼け止めを年中塗るようになった。手の甲に塗った後でApple Watchを装着するときに、どうしても本体やバンドに白いものが付く。装着してから塗った方がいいかも、とも思ったりしたがそれはそれで直接着いてしまうおそれもある。日焼け止めの効果の方が優先度が高いため、Apple Watchを着けるのがおっくうになった。特にチャコールグレイのウーブンバンドだったので、白い汚れが目立つ。多分金属アレルギーとかではないのだけど、たまにかゆみが生じることもあった。長時間着けていることで蒸れたからだと思う。もしかしたら、日焼け止めの付着したバンド + 蒸れ、のコンボもあったのかもしれない。だから外す時間も増えていたように思う。

その次にあげられる理由は健康に関することだ。、当初、Apple Watchは健康のために装着する、という意識があった。運動の記録(座りっぱなしかどうかとか、歩数、心拍数、心電図とか)ができるからだ。あまり表には出していなかったものの、根底にはダイエットのためという意識もあった。

しかし、去年の後半から主に食事制限によって体重が減少し、Apple Watchの「運動の記録」に関係なく減ったため、相対的にApple Watchの重要性が低くなっていったんだと思う。

とはいえ、そうなってきてもApple Watchにはまだ決済手段としての用途があった。Apple Pay(実際の中身はQuick Payなのが最初は戸惑った)を、コンビニとかの決済で使っていたからだ。

若干面倒だと感じていたのは決済の承認のためのダブルクリックだった。Apple Watchをレジの該当箇所にかざしてから、Watch画面の側面にあるボタンを2回クリックする必要がある。Apple Watchを装着している方の手では当然側面にあるボタンをクリックできないわけで、逆側の手を使う必要がある。このダブルクリックまでの一連のアクションと、クレジットカードのタッチ決済を比べると、タッチ決済の方がシンプルに感じた(カードをポケットから取り出す手間はあるけど、片手で完結する)。それに加えてクレジットカードの方がバッテリの残りを心配する必要がない。そんなこともあり、決済においてもApple Watchの重要度がだんだんと低くなっていった。

念のために補足しておくと、確かSuicaを使えばこの一連のアクションがもう少しシンプルになる(ダブルクリックが要らなかった気がする)はずだが、この頃Suica周りのアプリを含めたシステムがどうも気に食わなくて、使わなかったのだった。

そんなことが重なり、数日放置していたApple Watchを装着したとき、ロックの解除ができなかった。何回か繰り返していると、再びロック解除できるまで○○分はチャレンジを受け付けないようなシステムになっていることを知った。そういえばパスワードを変えたんだっけな……と思ったものの、その日はそのまま放置した。

でも、次の日になって何回やってもロックは解除できない。しかもやっかいなことに、何回も解除チャレンジを繰り返していると、再びロック解除にチャレンジできるまでの時間がどんどん伸びてしまい、最終的に次のチャレンジまで十数時間かかるようになってしまった。

そうして結局はApple Watchの設定をすべてリセットしたのだった。


そんなApple Watchだったけれど、つい最近ぶら下げるためのグッズがあることを知り、腕に直接着けないのであればいろいろな問題が解決するのかもしれないと気付いたので、現在のところぶら下げて運用している。

スマートウォッチがちょっと高機能な万歩計になっただけとも言えるだけなんだけど。