少なくとも5車線はある幅広い道路を、車で走っている。こんな幅広い道路は普段通ることはないので、緊張している。
どこかで右折をしてこの道路から早く離れたいと思い一番右の車線にいたのだが、なぜか一番右の車線は直進専用になっていて混乱する。
自分は車線の変更には苦手意識があるうえ、周りを走っている車の数も多いので、なかなか隣の車線に移れない。
周辺の車が空いたタイミングで、左隣の右折車線に移る。その先にあった信号の交差点で右折すると、広い駐車場に出た。さっきまでいた道路は高速道路ではなかったと思うけれど、パーキングエリアあるいはサービスエリアのように感じられた。
休憩がてら車を降りて周辺を散策すると、資料館みたいな建物があった。どうやらこの地元で有名な企業の歴史を知ることができる施設のようだ。
資料館の近くにあったモニター画面には、会社の歴史をダイジェストでまとめた映像が流れている。創始者は早くからこのあたりの地下資源に着目していたらしく、かなりの労力と時間をかけて採掘の環境を整えてきたという。ただ、どういう資源なのかといったことについて、より詳しく知るためには資料館の中に入らないとわからない。
この資料館にはそれなりに来客があるようで、資料館に入るためには順番を待つ必要があった。三段になった横長の棚に、木で作られたサイコロのような立方体がたくさん置いてある。立方体には3桁の数字が書かれていて、これが入館の順番を待つための整理番号になるようだ。
自分はその木製の立方体を十個くらい手に取ると、近くにあった土手の方へ向かった。すこし見晴らしがいい場所で待とうと思ったからだったが、しばらく経っても整理番号が呼ばれる気配がない。
資料館の入り口のほうを見ると、自分が持っていた番号よりも後の人が呼ばれているのがわかる。しかるべき場所にいないと順番待ちにエントリーできないシステムなんだな、と理解した。
起床。左右に曲がれる交差点で、直進したいのに左側が左折専用車線になっている、みたいなことは経験したことがあった気がする。
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