114話読了後の感想

nerutaberu
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「あなたが生きていること」と「あなたが変わらないこと」は同時に成立し得ないんだけど、「あなたが生きていて嬉しい」も「あなたが変わって寂しい」も同時に成立しちゃうのが不思議なところだ。

変化は現象で、不変は主観だから、人は変わってゆくのに「その人」だと言える。アイデンティティは自分を含めた誰かの観測によって成り立つのかなと思う。変わっちまったなと言いながらも言動でバラムが分かったアッキピテル、変化するソロモンをソロモンと旅をしているから碑にならないで欲しいウェパル、俺とお前達の関係は不変じゃないのかと訊ねたエウリノームに変わらないもんがあるかはその都度確かめていくしかないとキレたバールベリト。誰かが観測しているからこそ成立する海の美しさ、慕われる側になった時に大切な部品であることに気がつくと言ったブネ。バラムは最初は監視だけど、今だって監視の意味もあるだろうけど、信頼されること――ソロモンが応えることにも重きを置いている。

ソロモン王という碑は、追放メギドたちと、大勢のヴィータと、多数のメギドと、エルダーと、蛆と、大いなる意思と、世界と関係して変化する。すべての者と目線を合わせるために。

自分向けで読みにくかった・適当だったところをちょっと編集しています。全体感想のつもりだったけどあまりにも最新話付近に影響されている…