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「ロボット・ドリームズ」(https://klockworx-v.com/robotdreams/)を鑑賞。揺るぎのない愛の形が登場人物のそれぞれにあり、だからこそ切なく、最後まで優しさに満ちていて、美しかった。誰かにとっての正しさが誰かにとっての痛みになることが、当たり前に成り立っている日々の過ごしの中で、一瞬でもこの世界を美しいと思えること。何かを失ったとしても、その後も生きていくことについて、悪くないのかも、と少しだけ思えること。素敵な作品だった。
ちなみに一緒に観た未就学児の子は、「かなしくてたのしくなかった〜」と言っていた。(苦味がうま味になる時が来るんやでえ、、とはさすがに言えず。)そういう風に感じたんだなあ、その違いが面白かった。
ここ数年、映画館で映画を観るたびに、「鑑賞料金ってこんな高かったけ…」と驚く。観るための料金が高いとなると、何を観るかそれはもう真剣に悩む。ちょっと気になるし観てみるか、と気軽に思うには財力が伴っていないと厳しい。自分が学生の時は今よりは少し映画料金が安かったけど、映画館までの交通費の出費もあったので、何を観るかで毎回真剣に悩んでいた。毎月の楽しみではなく、数ヶ月に一回のご褒美的なものだったように思う。(今はますます期間が空いている…)
そんなことを考えつつも、来年公開の「港に灯がともる」(https://minatomo117.jp)、大大大大好きな富田望生さんの初主演作ということで絶対に観たい。その事に加えて、非常に興味のあるテーマをいくつも扱った作品でもある。2025年の楽しみの一つ。