君を追いかけてちょっと遠くへ

neyu
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公開:2026/3/11

 ひさびさに泊りがけでライブへ行った。割と日帰りでも足を伸ばせるので、最近は宿泊していなかったけれど、the band apartのツアー日程と自分の都合の良い日が合うのは、ここしかなかった。

 タイトルの君を追いかけてちょっと遠くへは、the band apart「Mercury lamp」の一節を文字ったもの。

 本家は、I'll follow you to the moon tonight.(君を追いかけてちょっと月まで)。

 私は、I followed them to KGW prefecture---彼らを追いかけて、うどん県・香川へ。


 香川に縁のあるともだちから教えてもらった、ちくせい といううどん屋へ向かう。店の外へ15人くらい並び、店に入っても10人くらい並んでいる。「孤独のグルメ」でも紹介された、人気店らしい。讃岐うどんのお店は、自分で茹でたりいろいろ店によって作法があるらしい。ビビりすぎて、待ち時間にちくせいへ行った先輩方のブログをめっちゃみた。身構えて入店したけれど、案外前の人を見習えば大丈夫だった。名物のちくわ天と半熟卵天を頼んだら、揚げたての天ぷらを届けてくれた。あっつあつの天ぷらは、衣がサックサクで美味しい。皿にこぼれた衣の欠片も惜しくて、うどんに乗せていただいた。ちくわ天はかなり食べごたえがあったし、半熟玉子天は揚げてもなお黄身がとろとろしていた。

 鎌田醤油のお店へ行き、お気に入りの貝出汁を買い足す。大鍋の出汁にしてつついても、翌日の味噌汁までうまい。小鍋でひとりぶんのスンドゥブにしても、おいしいんだ。

 ポン酢も3種類あった。入っている柑橘が、それぞれちがう。シンプルにすだちポン酢、ゆずポン酢、とかではなく、それぞれいくつかの柑橘類をかけ合わせてつくられた、3種類のポン酢だった。ポン酢フリークとしては嬉しい悲鳴をあげたくなった。煮魚醤油も美味しそうだよな。いりこ出汁酢まであるんだ?!(たぶん家系ラーメンやつけ麺の類の味変に合うと予想している)会計を終えると、非売品のだし醤油ポテチをもらった。この世の天国のひとつは、香川県にあると思った。

 ずっと行きたかった本屋、ルヌガンガにも行った。店内に10人以上お客さんがいて、すごく繁盛していた。奥の方に、階段兼座れるスペースが有って、座っている方が何人かいた。お茶も頼めるらしい。ZINEの置いてある本屋さんに行くのは楽しい。1年前は、場の作り手の思いを受け取るのがしんどいくらいよれよれしていたが、こういう場をまた楽しめるようになってきたと気づけたのも嬉しかった。

 この旅の目的のライブを見るために、高松DIMEへ。音楽を能動的に追い始めてから、ずっと名前を見ていたライブハウスに初めて足を踏み入れた!地名とライブハウスをペアにしたカルタがあったとしたら、私はほどほどに札を取れるんじゃないかな。知識では知ってる場所へ向かう。

 5階まで階段をあがった先のフロアは、天井もステージも高くて、良好な視界でライブを見られた。ライブの詳細は既に記事にしたので、ここでは割愛する。この日は、前日にBRAHMANとの対バンしたからか、えらく吹っ切れたプレイだった。特に荒井さんのアクションが大きくて、ロックスター然としていて格好良かった。

 荒井さんが初めて聞くフェイク(旋律の意)で歌っていて、どれも当たりのラインだったこと。原さんがかしわバター丼なるB級グルメを求めていたこと。原さんのグルメ情報は、次に来たとき食べたいなって思う。寡黙な川崎さんが、アンコール前のトイレの状況を原さんから問われていた(こういう質感のMCはよくある)。やっぱりライブの締めには木暮さん主導で、「自分たちの音楽を気に入ってくれるなら、1000年前には親族だったかもしれないね、ご多幸とご健勝を祈って…」とライブの一本締めが行われたこと。あまりにやりすぎてるから慣れてきたけど、他のアーティストでライブの終わりに一本締めやってるのみたことないよな。面白くて好きです。

 遠出してよかったなという気持ちで街に出て、骨付鳥をいただいた。ひなどりがぷりぷりでジューシー。おやどりのほうがよく出ていたけど、私はぷりぷりのひなどり派。まんばのけんちゃん、こんにゃくの白和えといった、郷土料理を初めてたべた。こんにゃくの白和えもまんばのけんちゃんも、真似て作ってみたいな。


 翌日は、小豆島へ行った。池田港までフェリーで向かい、東洋オリーブのお店へ行った。試食で食べさせてもらったオリーブオイルは、まろやかじゃなくて、ガツンと来る感じだった。産地は違うなぁ。港近くなのに、抜群に透き通った海のそばを歩く。

 島内をバスでめぐり、土庄港へむかった。車内から見える土庄の町は、思ったより都会だった。ビルこそ建っていないが、広い平屋建てのホームセンターがあり、新しい校舎から出てきた学生がたくさんバスに乗ってくる。

 製麺所の出す生そうめんを、食べに行った。セットについてきた佃煮と、卓上のガーリックの効いたオリーブオイルをかけて生そうめんを食べると、最高にうまかった。オリーブの炊き込みご飯もおいしかったな。岡山寄りにある醤油蔵にも行きたかった〜。前日までに予約すれば、かどやのごま油を食べ比べできる出来るツアーもあったらしい。こういう時は、自分の行き当たりばったりで旅するスタイルを悔やむが、また来たい場所がひとつ増えたと思うことにした。

 帰りは、土庄港から高速船に乗って高松港へ戻る。かどやの刺繍の施された背もたれの布にときめきつつ(買って帰りたかった)、曇りの瀬戸内海で揺られて帰る。

@neyu
寝湯がすきです。