「あ!!!」
振り返ると逆毛立った猫みたいなインディゴがいる。いると思ったよ。僕のこと見てたし。
「ほらどうぞ。」
手を大きく広げる。インディゴ、成長しよう。
「君、スキンシップ苦手だろ。いや自分からしに行くのが苦手だろ。しかも、自分がされるのには嫌なタイミングがある。僕には分かるよ。」
インディゴよ。僕に触ろうとする時、数秒僕を見つめるんだ。僕のタイミングを見計らっているんだろうけど獲物の気分だよ、こちらは。西には白い珍しい毛色の猛獣がいるらしいけど、今度はそれを連れて帰るのかな。君にぴったりじゃないか。
「ほら!インディゴ!僕は無抵抗さ!今ならなんでも出来るよ!君には主導権がある!」
「………………そう言って俺がタイミングを失う状況を作っていることは分かっているのか。」
えっ