バロミノ

miraclamb
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君が好きなんだ。癪なことに。内側からふわふわと、手と足が軽くなって力が入らなくなる。あまりにも軽いもんだから鳥みたいに飛んでくことになるかと思ったよ。指先は冷たくなって汗がにじむし、ひとつのことしか考えられない獣みたいに、簡単な判断が出来なくなるから、君の言葉にいちいち噛み付いてしまう。君が一つ上手だからじゃない。僕が盲目的だったんだ。

いいか?

だから、君は一つ上手なんかじゃない。