早苗月

ムニャッ記
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わ、もう5月だ。5月1日。4月が終わってしまった。

生理2日目でお腹と腰がかなり痛くて、始業開始ギリギリまで横になってようと思ったら、玄関口でごめんくださーいと声がしたので、寝巻き寝癖スッピンのまま慌てて出た。優しそうな50代くらいの女性が回覧板ですと渡してくれた。受け取り日付を書いて次に回してください、と言われて、それを見たときに5/1と書かれてたからびっくりしたんだった。

もう5月かあ。4月はまさに引っ越しだったな。移動準備と移動と移動後の生活整えで全て消えてしまった気がする。

5月は皐月。皐月は苗を植えるという意味の「早苗月」が転じたという説もあるらしく、今の家に越してから田んぼがある風景が当たり前になったので、より納得感がある。佐賀は二毛作をしてるところが多くて、この家の辺りも米の前に麦をやっていて、どうぶつの毛並みのように繊細でふさふさ、黄金色の麦穂がとても美しかった。ただ最近は天気が悪くて、今日もどんよりした暗雲で強風が吹いている。植えたばかりのブルーベリーがへこたれそうだったので、急ぎ庭に落ちてた鉄板をブロックで挟んで固定して、少し風を凌げるようにした。早く晴れないかなあと思いながら、室内の乾いてない洗濯物に向けて除湿機のスイッチを入れる。早く爽やかな皐月になってくれと願うばかりである。

5月といえば、夫の仕事と引っ越しについてもここ数日の間でやっと目処が立ってきた。昨日電話して発覚したけど、夫はベトナムから帰ってきたこの4年半の間で既に4回引っ越ししていて、今回5回目となる引越しをしようとしている。というか、この場合させているという形になる。2年ペースで引っ越ししている私ですら「もう疲れた勘弁してくれ」と言っているのに、夫は私に合わせて1年未満くらいで引っ越ししてくれている。大変申し訳ない気持ちになった。そりゃあ疲れるわけだ。

そんな感じで、5月は夫の引っ越しと夫の開業準備などが主な動きになりそうだ。6月からの夫は仕事面においてもガッツリ新生活だし、まだまだ落ち着かなさそうである。ふたりで無理のない動きでやっていこう、と決めたそんな皐月の幕開け。

@nichi
むにゃむにゃ 《副[と]》 不明瞭(ふめいりょう)にものを言う様子。  「―(と)寝言を言う」