恐ろしい夢を忘れることが恐ろしい

ムニャッ記
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引っ越してから、朝から晩まで動くようになったし食生活も健康的になったので、夜の寝つきが良くなった。なのに昨日は夜更かした上にめちゃくちゃ怖い夢を見て、朝も5時くらいには起きたんで今日は完全に寝不足だった。どんな夢だったか思い出してみようとするけど、もうあまり思い出せない。ただ、本当に怖かったことだけは覚えている。

夢といえば、私は大学時代、けっこうな不眠症で鬱だった。不眠症だった数年間は悪夢を毎日見ていた(マジで欠かすことなく毎日)。それで夢日記をつけてみてたんだけど、数週間書き続けてるうちに気が狂いそうになった。現実と夢、どっちがどっちだかわからなくなってくる感覚で、これはやばいと思ったので毎日夢日記を書くことはやめた。

そのとき見ていたのが怖い夢だったから気が狂いそうになる感覚が生まれたのかもしれないけど、「そもそも夢は忘れるべきものなんだ」と思ったことを覚えている。体の仕組み的にも自然に忘れるようになっているのだし、見た夢をずっと鮮明に覚えておくことは健康的じゃない気がする。特に怖い夢は、トラウマを防衛本能で忘れるみたく、防御的に忘れる機能が働くのかもしれない。

それでも、悪夢であんなに怖い思いをしたのに目が覚めて数分経てば霧散するように忘れることはやっぱり不思議だし、恐ろしいと思うこともある。「忘れる」っていうことに対して「不義理」「損失」とかのイメージがあるからかなー。それに、意思とか関係なく肉体が自分を生かしてるみたいな感覚もある(でもこれ、心があって肉体をコントロールしてると思ってる前提の考えだな…)。まあ忘れてしまうものについては「忘れる」ことの豊かさを自覚していきたい。

とりあえず、寝る前にPCをいじったり書いたりするもんじゃないんだろうな。頭を休ませにいくフェーズに入るか。

@nichi
むにゃむにゃ 《副[と]》 不明瞭(ふめいりょう)にものを言う様子。  「―(と)寝言を言う」