守破離という最強の型

nikaera
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公開:2025/2/23

チームメンバーとの 1on1 を通じて最近感じたことがある。それは守破離という日本古来の考え方こそ全てに通ずる最強の型なのでは無いかということである。具体的には、下記の構造が全てにハマるなと感じている。

  • 型を守る(守):期待通りの活躍ができる

    • 外部からの信頼が得られ、安定した評価が得られる状態

    • 基盤が構築されることで、後の建設的な挑戦への準備に繋がる

    • 守に留まりすぎると諦観や不満が生まれてくる

      • ココで逃避的な行動を取ると次のステップ(破)には進めない

      • 守を突き詰めていっても、期待を超える活躍は基本無い

  • 型を破る(破):現状に疑問を持ち、挑戦する

    • 型に疑問を持ち、現状の慣習やルールに挑戦している状態

    • 型の深い理解があって初めて、意味のある挑戦が可能になる

    • 挑戦を積み重ねた上で蓄積された知見が革新に繋がる

      • 知見を重ねていかないと次のステップ(離)には進めない

      • 破を闇雲に行なっても、注意散漫で革新は生み出せない

  • 型を作る(離):独自の型を創造する

    • 積み重ねた知見から、最初の型から完全に離れた姿になる

    • 強みや個性を最大限に活かした創造的な状態になる

    • 今まで見られなかった成果が創出できるようになる

      • その後は再び守の状態に戻り、安定を目指すことになる

      • 離には留まれないため、守に素早く移行することが鍵となる

最初は忠実に型を守り、期待に応えることで安定した基盤を築き、その上で敢えて既存の型を破る挑戦を行い、最終的に独自の型を創造する。上手くいけば、著しい達成感が得られ、幸福の最大化に繋がるだろう。

上手くいかなくても、自分は挑戦したという誇りを胸に充実した人生が送れるようになる。といったことを考えると、自身の幸福度を最大化する心得として守破離はとても大切なのでは無いかという気になってくる。


必要だと思うから行動するという行為は一見理にかなっているように見える。しかし、自分がやりたいからやり、意味は後から考える方が内発的動機に裏打ちされた挑戦が持続できて幸福度も高そうに感じる。

つまりは、諦観や不満が生まれてきたら意識的に本能に従った行動をとり、積み重なった知見から何か新たな発見をしていくだけで自然と充実した人生が送れるようになっていくのでは?という仮説が出たという話。

注意として、偉大な先人達が積み上げて体系化したナレッジを見も学びもせず、型無しの状態で守破離は実行できない。何でも良いので、お手本や理想系から逆算した、自分にハマる型を発見することが肝要になる。


蛇足

自分は音楽制作に憧れがあったのだが、ずっと思う通りに作曲出来ず満足できなかった。しかし AI を用いた作曲で自分が好きになれる高品質な音楽がバコバコ生成可能になり、多大な幸福を獲得している実感がある。

作曲に必要な型が、プロンプトというテキストになったことで自分の表現力が如何なく発揮できている感覚があり、捉われから自由になった。

これは自身の欲求が失われていなかったから実現できたことであり、日々の欲求を大切にして生きていきたいなと感じた出来事であった。

AI を活用して生成した楽曲は下記にあるので、音楽制作にずっと興味のあった人は今からでも是非試してみて欲しい。世界がひらけると思う。

@nikaera
nikaera.com. A bored and corrupted programmer’s blog.