アラサーを過ぎても、友達と友達でいられるか問題

niki
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Xにて以下のようなポストを見た。

「結婚したり子供を持った友達と、会話内容や時間の使い方が合わなくなって疎遠になる」みたいなの、きっと本当だと思うし気づいたら独身の友達ばかりと遊んでいるけど、私は否定できるようになりたい。どうしたら大切な友達と終わらない関係性でいられるんだろうね、最近そればかり考えている」(@ataso00)

私も30歳になる手前から2〜3年くらいは、同じことを常にうっすら悩んでいた。2020年(当時30歳)にnoteに「アラサーになると友達が減っていく問題」という日記も書いている。

だからこのツイートを見て、うんうん、ほんとそうだよね、わかりみ🥺とうなずいた。そして最近自分なりの答えを見つけた私は、後輩のアラサーちゃんたちに伝えたい。

「大丈夫!!お互いに会いたい気持ちがあって、お互いを気遣おうとする心持ちがあればその子はずっと友達。会える頻度や遊び方はその都度変わっていくけど、相手を思いやるっていう友達としての基本姿勢が変わらない限り、私たちは一緒に楽しんでいける。」

私は2022年に半年ほど一時帰国して、数年ぶりに大好きな友人らと再会した。独身で自分の夢を追う友達、DINKSカップルでバリバリ働く友達、赤ちゃんが生まれたばかりの友達、子供が大きくなってきて少し余裕が出てきた友達、30歳を超えてみんな状況はバラバラである。

帰国中は、昼夜問わず何度も一緒に遊んだ子もいるし、車を出して1日旅に付き合ってくれた子もいるし、赤ちゃんを連れてを昼間に買い物やピクニックに行った子もいるし、子供が寝た後に旦那さんもジョインしてみんなでゆっくり時間を過ごした子もいて、以前と比べると、会う時間帯も過ごし方もかなりバラエティ豊富になった。

これはこれでめっちゃ楽しかった!新しい楽しさを発見できたりするし。確かに、泥酔したままカラオケで朝まで過ごすとかはあんまりできなくなるけど、私たちの体も30代相応になって、体力だけで乗り切るような遊び方は減ってくる。

だから大丈夫、一緒に楽しい時間を作ろうという思いが双方にあれば、友達は変わらず友達のままだ。

しかし最近考えるのが、立場の違いによって生じる嫉妬心や劣等感についてである。これも大人の友達関係を複雑にさせる要因の一つかもしれない。キャリアや子供の有無、社会的立場や経済的な状況の違いで劣等感を刺激されること。私たちが思っている以上に、結構ある。逆に自分が相手をそういう気持ちにさせていることもあるかもしれない。

私も、友人のビッグイベントを祝福すると同時に、正体がよくわからない黒いインクが心に混じったことも何度もある。私は子供を持つことに消極的で、かといってこのまま子孫を残さずに生きていっていいものかという煮えきれない思いもあり、妊娠・出産の報告を聞くと心がちょっと波立つ。友達のめでたい報告が、自身が見て見ぬふりをしている部分や、自分の意志を肯定したいという自己防衛本能をチクチクと刺激する。

こうしたネガティブ感情を受け入れて、「それでも私は私である」と納得できるようになるには時間と決意が必要だ。しばらくは、劣等感とか、嫉妬心からくる罪悪感とか、よくわからん不快な感情を抱えることになる。時間と共に受け入れるか、何かの拍子に突き抜けるまで、ずーっともやもや悶々ぐるぐるする。そしてその間も生存活動は続けなければならない。

こうして自問自答を繰り返し、正直な気持ちを探し出し、それに対する行動を決める作業が、自分の軸を作る。軸が安定している人ほど、他人に対して必要以上に執着せず、良い距離感で人間関係を築ける。「私は私、あなたはあなた。でもあなたの意見も尊重する」「お互いを尊重して、一緒に楽しもう!」ができる同士なら、立場が変わっても、会う時間が減っても、遊び方が変わっても、ずっと友達でいられるのだと思う。

それにしても、20代も半ばを過ぎるとしんどいこと多くないか。もうようわからんわ!!と匙を投げること数えきれず、でもそんな時に救いの一言をくれたり、助けてくれるのも友達なのである。お互い持ちつ持たれず、楽しく歳を重ねていきたいね。

@niki_s
オーストラリアの田舎でその日暮らし | 在宅事務 | 1990年生