祖母にメロンを届けに行くと、驚くほど喜んでくれた。メロンにというより、私と母が行ったことに。なのでハグをした。笑
夜に飲み会に行くという従兄弟が祖母に「清々するか?」と冗談混じりに聞くと、寂しいと言っていたらしい。今日は伯母夫婦が出かけていたので寂しかったんだろうと母は言う。
従兄弟の飲み会の場所が私の家の近くだと言うので、帰りがてら送ってくよと申し出た。飲み会が終わった後、彼を迎えに行き家に送り届ける道中、彼は当たり障りのない話をしようとしていたけど、それを遮るように私が話し始めた。昔私が急にそっけない態度を取ったりしたことがあったよね、ごめんねと。
私が小学生か中学生の頃、思春期の私は『そっけない態度』や『毒舌』への憧れから彼にそっけない態度をとった。それまで普通に遊んでいたのに、呼び方を変えたり、今思えば傷つくようなことを言った。
20歳くらいの頃、私は兄と仲がめちゃくちゃ悪かった。その時期に、従兄弟が話の中で何の気なしに私と兄の関係に触れたとき、私は露骨にすごく嫌な顔をした。
それらをもにょもにょと話して、「ずっと謝らないとと思ってた。ごめんね」と謝った。まとめて謝る形になってごめんとも。
そんなことあったんだ、全然いいよと彼は笑った。自分は無神経だからさ、とも言った。
彼は自然に自分を卑下する。それを聞く度に私は悲しくなるけど、彼がそうなった理由の中に、先に挙げた私の言動もあったのかもしれないとずっと思っている。だから悲しいからやめてとは言えない。
彼が当時の私の発言で傷ついていても、当時の彼に謝ることはもうできない。傷ついたことすら忘れてしまっていたら尚のこと。
そういうことを思って、帰りながら「なんであの時あんなことをしてしまったのかなぁ」と、いつにも増してすごく後悔した。
ありがとう、気をつけて帰ってね、という彼からのメッセージに「話せて良かった」などとは返せなかった。そう送るのは身勝手な行為に思えた。
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従兄弟曰く、私と兄は全然タイプが違うらしい。私と兄のことをそうやって言われるのは新鮮だったから、「そうだよね!?」と思わず言ってしまった。私と兄は、性格が全然違うんだよ。
明日は出かけるので準備を万端にした。忘れ物はない、はず。