クローン技術を扱うSF作品にお約束のパターンとして「自分がクローンであるということを知って、記憶が偽物であることに耐えられなくなる」みたいな描写、あるじゃないですか。そういうものという風に流していたけど、納得はできないんですよね。自分がクローンだったら興奮しませんか?記憶が偽物で、オリジナルが世界のどこかにいるの、テンション上がりません?
多分未来では個体によってクローン耐性が違って、クローン耐性の高い個体に共通する項目として「オリジナルが厨二設定好き」というのがありそう。オリジナルはクローンになれないことを悲しんでることも分かってるから同情である程度言うこと聞いてくれそう。日本中に同じ顔がいるから自分はクローンだと思っていたのにオリジナルだったと知って、「この人生が偽物だと思っていたから諦めがついたのにっ!!」……みたいな漫画も読みたい。とにかく、物語における正気度下がりそうな設定って、結構実現したらなんて事ない気がするのだけれど。