深夜あるあるの「ゾーンに入って部屋の掃除がとまらない」をやっていたら午前3時半、何かネタがあれば書き始めようと決めていたこの日記を今このタイミングではじめよう、そう思い至り、掃除から日記書きに移った。日記といっても、毎日を綴るためのものではなく、今夜のように「書いておこうかな」と思ったことがあれば、ここに記す、そういう呑気な場にしたい。誰かに語りかけるためではなくて、自己内省の場を見知らぬ人に見せている感覚でいたい。これは壁打ち垢のスタンスとさして変わらない。
掃除していく中で、家の圧倒的収納不足に直面した。CD、Blu-ray、グッズ、グッズ、グッズ、グッズ、本、本、書類、書類、ぬいぐるみ。私は引越しのタイミングで相当な断捨離をしたつもりだったが、雪崩を起こしているものたちに、まだまだだと言われているようだった。こんまりには程遠い。しかし現在のこんまりは断捨離をやめたらしい。断捨離し過ぎると物が尊くなるのかもしれない。けれど私は尊がれるほど、まだものを大切に意味を持って接していない。なんとなく、分類するのが億劫で、という理由で生き残っているものたちが埃を被っている。
タイトルに日付を入れて気づいた。今日は2/29、閏日だ。閏日といえば、子供の頃に見たアッコにおまかせ!で、峰竜太が閏日生まれだと紹介されていたのを見た記憶と、小林賢太郎のステージパフォーマンス『うるうびと』、この2つが思い起こされる。『うるうびと』は良い。YouTubeに無料公開されているから、『うるうびと』をやった『SPOT』という公演は一通り見てみて欲しい。ラーメンズを知らなくても、日本語が母語ではなくても、きっと伝わる面白さがあるはずだから。
話のついでに小林賢太郎と私のことを話すと、ひとつの後悔がある。それは結果として最後のステージになってしまった公演を、コロナ禍が迫る中、入金を怠り、その姿をこの目で見ることができなかった。私はこの後悔を、彼の展示スペースへお邪魔した際に、偶然会えた体験とでチャラにしようとしている。舞台に立つ姿に会えなかった後悔は何にも拭えるものではないけれど、それでもそういう納得をしようと、いつも後悔がじわり黒く滲む時には、会えて話をできたあの時間を思い出して、白を柔らかく混ぜていく。
ここまで書いて、時間は午前4時。明日も早い、明日というか今日というか、もうすでに現在が今朝であって、今から寝ても3時間後が清々しい朝とはならないだろうが、眠ってみよう。また何か話したくなったらここに来ようと思う。