善良と傲慢を読んだ

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## 善良と傲慢

かがみの孤城の作者である辻村美月さんの善良と傲慢という作品。 ジャンルとしては恋愛・婚活サスペンスなんですが、ありきたりな行動や言動に対してもなぜそういうことを言ってしまったのか、解像度が高すぎて共感が半端なかったです。 相手のことを思って言っているつもりで結局自分の都合で喋ったりしてしまうところとか痛いところをどんどん突かれました。

最後には、人はその人なりの合理性を持って行動してるので本当に相手の気持ちを理解するのは難しいんだろうなという気持ちになりました。

途中で結婚相談所のオーナーと主人公の会話が近年の婚活に対して主張していた意見がとても面白かったです。結婚相談所は最後の手段ではなく最初の手段なんだって意見にはなるほど...と胸に刺さりました。