フィクションのなかの「男2女1(恋愛的な三角関係ではない)」の組み合わせがだいすきなんだけど、原点はハリー・ポッターかもしれないと最近気づいた。その組み合わせであればべつに友情がなくてもすきだしどこかふたりが恋愛関係にあってもすき。男2女1でだいすきなのはガイ・リッチー監督の『コードネームU.N.C.L.E.』。Blu-ray持ってるからときどき観るんだけどいつ観てもほんとテンション上がる。ドラマ『SHERLOCK』のシャーロック、ジョン、メアリーの組み合わせもすきだった。
漫画のナウシカを読んだのでナウシカの話をされたときに「それは映画の話?漫画の話?」と考えるにんげんになってしまった(だいたい映画の話だってわかってるよ)。漫画のナウシカほんとに読んでよかった。落ち込んだけど勇気をもらえる叙事詩みたいな話だった。宮崎駿の絵がうますぎて驚いた。クシャナ殿下は漫画の殿下もいいけどアニメ映画の殿下もやっぱりすきだ。ジブリはナウシカともののけ姫と千と千尋がすき。じぶんの幼少期にジブリがあったことを心底幸福なことだと思ってる。
アナ雪2を2023年の終わりごろに観たんだけど、エルサのことが前よりすきになった。エルサが氷の精霊なのずるくてうらやましい。わたしも氷の精霊がよかった。もし幼少期にアナ雪2を観ていたら一回くらいは本気で北欧に住もうと計画していたかもしれない(実際のところわたしには語学力と勇気がないので何回か旅行するくらいだっただろうけど)。わたしは幼いころから雪国へのあこがれが強くあって結局いま北海道に住んでるんだけど、その憧憬の原体験はまったく憶えていなくて、ていうか原体験なんてものはなくて、うまれたときからたましいが雪国を求めていたのかもしれない。アナ雪の続編はどうなるんだろう。
セリーヌ・シアマ監督の『燃ゆる女の肖像』を心の底から特別な映画に思ってる。どんな映画を観てもこの映画を観たときの特別な感覚になれない。それ以降、その映画を観たシアターキノというミニシアターのことも心底特別に思ってる。18歳くらい、よく映画を観るようになったころはじめて『ブロークバック・マウンテン』を観たときもおなじように特別だと思った(これはBlu-rayで観た)。このあと10年くらいしたらまた特別な映画に出会えるかもと思うと生きるたのしみが増える。
今年ヨルゴス・ランティモス監督の『ロブスター』を配信で観て好きすぎて困るくらいだった。Blu-ray買いたくなったんだけど新品も中古も見た限りでは売ってなくて落ち込む。公開当時にこの映画のことを知ってたらBlu-rayも手に入れられたかもしれないけど、タイミング的にいまだからこころを開いてこの映画を観れた気もする。同じ監督の『哀れなるものたち』もすばらしかった。サントラもよく聴いてる。
邦画がなんでこんなに苦手なんだろう、っていうのを最近考えてる。いい映画だなとは思うことはあってもすきになれない。なんならヴィム・ヴェンダース監督の『PERFECT DAYS』も合わなかったしジム・ジャームッシュ監督の『パターソン』も日本人の詩人が出てきた瞬間冷めた(いやあれは日本人のおじさんじゃなくても唐突すぎて冷めるか)。いい感じすぎることを一方的に話すひとが出てきたり視聴者を泣かせにかかってくるシーンや視聴者をナメてるなって感じるようなシーンがあるとわたしはこころを閉ざす。いやなのはリアリティのなさではなくそういうシーンをくどくどとなにか素敵なものかのように演出すること。うん、くどさ、が苦手なのかもしれない。中国版ドラマ『三体』もぜんぜんおもしろく観れないまま途中で止まってる(小説『三体』は最高におもしろい)
邦画でも字幕ありで観るとかなりいい感じに観れることが最近わかった。アマプラ、たまに字幕が変だけど、邦画でも字幕つけられるようにしてくれてありがとう。
わたしは映画にリアリティをまったく求めてないけど(現実がきらいなので)、世界観の筋は通せよと思ってる。