火を扱うことがむかしから苦手。マッチの火をつけられない。ライターもつけられない。つけ方を教えてもらったけどできなかった。チャッカマンもガスコンロも、なんだかわたしが使うときは調子が悪くて何度もつけ直すことになる。
森彦っていう札幌の円山あたりにある喫茶店でマッチ箱をもらったものの使わないまま数か月が過ぎた。ふたつもある。この先も使うことなんてたぶんないし捨ててもいいのに、キッチンはIHだし火と縁遠い生活をしてるから、なんとなく持ち続けてる。
2月とは思えないほどあたたかい、最高気温が10度くらいの日が何日かあって、でもその何日かでは雪はとけきらず、ぐずぐずのシャーベットになって、そのあとに寒い日が来て強い風が吹いて雪はなんだか変なかたちに固まっている。
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短歌がつくれなかったから詩にします
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朝、ゴミ捨てに出ると
薄い灰色の雲がかかっていて
ときおり雪が舞って
遠くの山並みはあかるく光って
そう、遠くは晴れていて
なのに薄い雲と薄い青空の境目がどこかわからない
道は雪でおおわれていて
歩けば明け方に降った雪がふわふわと固まって
その下にはきのうや、先週や、12月の雪があって
地面は雪で盛り上がって
ゴミ捨て場が沈み込んでいる