寝ながら泣くと涙は耳のほうに流れていくんだよなぁ、と思いだした。『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』を観た。ギレルモ・デル・トロは『パシフィック・リム』に大ハマリしてから好きで、『パンズ・ラビリンス』も『シェイプ・オブ・ウォーター』も好き。ピノッキオには、パンズ・ラビリンスやシェイプ・オブ・ウォーターにも出てきた、黒い軍服を着て規律正しく冷徹で主人公を撃つために銃を構える男、が出てきて、ああいう人間になにか強い思い入れがあるんだなと思った。今回彼は戦争のミサイルで死んだ。わはは。ストップモーションアニメだったんだけど、涙や水の表現がうつくしかった。少年がベッドに寝転がりながら泣いたときの涙の流れ方や、それを拭ったあとの目元や頬の濡れ方の表現がすごい。15年かかったんだって。15年って。あまりにも長くてうまく想像できない。
そういえばこないだ『JUNK HEAD』をギレルモ・デル・トロが実写化!のエイプリルフールポストを一瞬ほんとのことかと思って大喜びしちゃった。エイプリルフールきらい。
いまの家には前の秋に暮らしはじめたんだけど、冬が終わって、猫がいままでいなかった場所でくつろいでる姿を見かける。ぜんぶ猫のために用意した場所だからうれしい。季節によってじぶんにとって心地良い場所をちゃんと見つけられるのは素晴らしい。
春 売った実家に知らない人が住みわたしの過去の灯をひとつ消す