1月の終わりごろはあたたかくてこのまま春が来るかと錯覚するほどだったけど、2月に入った途端猛烈に寒い。昼でもマイナス7度くらい。雪が降れば吹雪になる。わたしは好きでこの土地に住んでるけどそれでも「まーた雪か」と言いたくなる。
きのう久しぶりにテレビニュースを見てたら、おばさんって言われた大臣がなぜか責められてて驚いた。そもそもおばさんっていう単語だけを取り上げて、年齢を揶揄してるから言っちゃいけない、って叩くのもよくわからないんだけど。言われたほうは毅然とした態度で拒絶しなきゃいけないんだって。意味がわからない。おばさんって言われたら嫌だって思わなきゃいけないの？ なんで？ 女性に年齢を訊くのは失礼っていう謎マナーも嫌いなんだけど、そもそも女性は若くないと恥ずかしいっていう社会の圧力が間違ってると思う（同じようなところで女性に体重を訊くのは失礼っていうのもだいっきらい。女性は若くて痩せていないと恥ずかしいのか？？？？）。日本社会ではもうおばさんはNGでコンセンサス取れてる？ わたしがわかってないだけ？ こんなつまんない単語だけ取り上げて叩いてアップデートしろって言うの、ばかばかしくてほんとに大事なところでわかってもらえなくなるんじゃないの、って思う。
って書いたけど、ほんとに大事なところってなんだろうね。わたしは女性身体に生まれてきたノンバイナリーで、ロマンスがわからなくてオールジェンダーをセクシーと感じる人間だけど、ただただ当たり前の人間として人並みの敬意をもって接してほしいだけなんだよ。どこにでも女性がいて、ノンバイナリーがいて、恋愛がわかんないやつがいることを、当然のこととして受け止めてほしいだけ。こういう話をするときの「配慮」って言葉があるけどわたしはあまり好きではなくて、気を遣ってほしいわけではなくて、誠意や敬意があるならべつにわたしをおばさんと言っても構わなくて、ただ当たり前に「いる」と思ってほしい。
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背丈よりおおきな絵画見つめては見つめ返されないこのからだ