子宮疾患の手術をやってる病院に行った。
紹介状には子宮を取る手術を希望する旨を書いてもらってたんだけど、やっぱりまだ若いから、いくらわたし自身の希望でも簡単に「はいそうですか」って手術はできないって言われて、かなりムッとしてしまった。そこからちょっと喧嘩腰に「じゃあ何歳ならいいんですか?」「自分自身の希望なのに」とか言ってしまった。先生から、「なにが嫌なの? なにを改善したいの?」って聞かれて、「生理があることそのものが嫌。自分自身を女だと思ってない」って言ったら話の流れが変わって、「ホルモン治療は考えてる?」って聞かれたから、「わたしは男でも女でもない」「ホルモン治療はリスクが怖い」「卵巣は残して子宮だけ取りたい」「配偶者とも相談したうえで決めた」って伝えたら、「そういうことなら」って手術する流れになった。先生としても、あとから訴訟になりかねないから、っていう理由で全摘には慎重になるらしい。
じぶんを女だと思っていないことをひとに話す経験がいままであんまりなかったから、言ったあとからからだが震えてきてちょっと泣きそうになった。先生がすぐに手を握ってくれて、言葉でも理解を示してくれて安心した(ちなみに先生は女性)。「さっきちょっと喧嘩腰になってすみませんでした」って言ったら「こっちも初対面なのにデリケートなこと聞いちゃってごめんね」って言われた。
内診もして、やっぱり内膜症も筋腫もあると言われた。「(疾患があるから)保険で手術できますよ」って言われたから、性自認のことを伝えたら自費で手術することもできるのかも。内診の椅子が、機械的に足を開かされるあの椅子じゃなくて、足の裏を乗せる部分がついててじぶんで足を広げるタイプのものだった。婦人科の機械の椅子がだいっきらいだから、椅子がちがうだけでこんなに精神的なダメージがないのかと驚いた。
尿検査と血液検査もして、MRIの予約をして今日は終わった。MRIの予約を取れたのが(有休があんまり残ってなくて土曜がよかったから)1ヶ月後で、検査結果を聞けるのはその10日後だから、諸々の検査結果を受けて今後の治療方針の話をちゃんとできるのは2月の終わりか3月のはじめになる。夏ごろには手術ができるだろうか。遅くても今年中に手術して、しがらみのないからだで30代になれたらいい。
---
光から光まで行く息つぎの深さこんなに遠くまで来た