2020年 西日本原付旅 #6

この記事は下記記事の続きです。お先にこちらからどうぞ。

前日の雨で着ていた服はベトベト。さらには6日目ということで、持ってきていた服は底をつきはじめた。なので、6日目の朝は島根・益田のホテル近くのコインランドリーから始まった。

雨予報は続いていたため、ランドリーで洗濯物を回してる間にコンビニに行き、ゴミ袋を購入した。服やPCなどはゴミ袋で保護しなければいけない。それによって雨の侵入を防ぐのだ。乾燥できた衣服はゴミ袋を二重にして入れて、リュックサックの中に放り込む。機械類も特に水に気をつけるために対策をした。

ちなみに、この時購入した「益田市」と入ったゴミ袋はその後2年くらい家にあった。

さて、6日目はひたすら移動日としていた。山陰地方はあまり見て回るところがないためだ。島根はとにかく東西に長い。島根を攻略するのがこの日の目標となった。

旅の後半は、ひたすらに国道9号線とのお付き合いとなる。日本海に面した気持ちいい道をひたすらに走ることとなった。

ひたすら続く荒々しい日本海と、それに沿う国道。山の緑と単線のJR山陰本線。

益田を出てから、島根県の海側は出雲まで浜田市・江津市・太田市という3つの町しかないらしい。浜田はまだしもほとんど市街地というものが見当たらない。休憩するにも困るほど何もなかった。

ツイートしているように、チェックポイントとして世界遺産の石見銀山があるのだが、少し寄るには遠すぎたのでスキップすることにした。いつか通ることがあった時の旅の余白にしておきたい。

朝から出発して昼の1時頃、ようやく出雲が近づいてきた。

この「キララ」という可愛らしい道の駅からは「くにびき海岸道路」という道に入った。写真は撮れなかったので、Googleマップのストリートビューで失礼するが、ノーマークの道だったが控えめに言って最高の道だった。

海を横目になだらかな道が出雲大社の近くまで伸びている。素直に国道で内陸を走っていくより、まったくの正解だった。

こうして14時近くに出雲大社に到着した。

「まさか半年の間に2回来るとは」と書いているが、実はこの年の正月に一人で山陰旅行をしていた。そのときは、この旅の計画はしていなかったので自分でも驚いているというわけだ。

半年前に来たとはいえ、やはり全国の神様が集ってくる出雲大社である。きちんとお参りはしていった。最近は縁結びの神様として全国的に有名であるが、自分としては「神無月 (10月) は、出雲では神在月と呼ばれる」というウンチクのほうが先に浮かぶ。

さて、お参りをしてから昼食をとった。出雲といえば「出雲そば」。出雲大社の前の参道も昼時が過ぎていたので、そこまで混んでいなかった。

ちなみにこの店にはテレビがついていたのだが、そこでやっていたワイドショーでは、速報としてTOKIOの長瀬くんがジャニーズ(当時)を退所するというニュースをやっていた。調べていただくと「2020年7月22日に発表」となっているはずだ。

参考: TOKIO長瀬さん退所へ グループは3人で活動継続

出雲を出発して、松江方面に向かう。

程なくして見えてくるのが「島根ワイナリー」である。

子供の頃に従兄弟が松江に住んでいて、よくここに連れてこられた。ここも正月旅行で訪れたのだが、懐かしい場所は何度来てもよい。

島根ワイナリーが良いところは、試飲をさせてくれるところである。とはいえ、原付旅行なのでワインは絶対に飲んではいけない。しかし、試飲の中にはぶどうジュースも含まれる。こちらはノンアルコールなので飲んでもOKだ。

そして、このぶどうジュースの試飲は、子供の頃に連れてきてもらった時からまったくスタイルが変わっていなかった。ワインの試飲の傍らに1つだけジュースが無限に飲めるところが設置されている。子供の頃は、それを沢山飲もうとすると「1杯だけよ」と親に怒られていた。しかし、今は何杯飲もうとも誰も咎めない(社会通念上どうかとは思うが)。何度かワインの近くを通りかかってはおかわりをし、ワインの近くを通りかかってはおかわりをし・・・と、ジュースを何杯か頂いた。子供の頃の夢が30年以上越しに叶ったというわけだ。許して欲しい。

出雲大社からは、宍道湖の北側を走っていった。先述の従兄弟は、松江の宍道湖温泉の近くに住んでいた。夏休みや春休みにはそこに遊びに行って、近くの小さな神社で地元の子供に混じってラジオ体操かなにかをしていた記憶である。懐かしくてその神社を訪ねてみると、子供の頃と何ら変わっていなかった。島根ワイナリーに続いて、30年越しの強烈なフラッシュバックが蘇ってきたのが良い思い出となった。

松江城もついでに訪れた。最近国宝になったらしい松江城は、日本に12個しかない現存する天守としても有名だ。

そこから松江の市街地を通り、松原が茂る湖岸から宍道湖を眺めていると日没時間を迎えた。

暗くなってしまった後だが、今度は中海の南側である国道9号を素直に通って米子を目指した。米子市は鳥取県の西端の町だ。これで1日かけて島根県を踏破したことになる。

米子には山陰地方では数少ない快活クラブが存在する。それを今夜の宿と定めて、ご飯を食べに行った。

記憶を辿っているのだが、どこにご飯を食べに行ったのかが思い出せない。下記のツイートを見ていると、おそらく快活クラブの近くの地元の居酒屋じゃないかと思われる。

復路2日目にして鳥取まで帰ってきた。関西も近い。では、続きはまた今度。