いまは一人暮らしで、コザクラインコを飼っている。オルフェと名付けたインコは今年で12歳で、2020年に東京から引っ越す時に連れてきたから結構長い付き合いになる。
元々は東京で文鳥2匹とともに飼っていた。文鳥は身体が小さく体重はコザクラインコの半分くらいだが、とにかく気が強い。人間にも物怖じせず怒りを露わにするくらいなので、インコはいじめられがちだった。
その一方で、コザクラインコはなんというか自分本位なところがあり、人間の髪の毛をひっぱって頭からぶら下がったり気に入らない動きをする手をがぶりと噛んできたりする。わりかし人間に寄り添って甘えてきた愛情深い文鳥とはまた全然違う種なのだと飼ってみて実感した。
気の合わない同居人みたいなところもあるが、こちらが迎えたのだから仕方ない。とにかく長生きしてもらえるように温度管理して、暇があればケージから出して遊ばせ、向こうの気が向いたら頭を撫でさせてもらう。4日以上家を空ける時はペットシッターさんに頼んで来てもらう。インコがいなかったら自分の生活は味気ないだろうなと思いながら、遠からずそういう日も来るよなぁと思って途方に暮れる。