楽しみにしていた大河ドラマ視聴であるが、ついに脱落してしまった。敗因は寒さと多忙。(そして年齢。)
わたしは今二次創作をしていて、その作業は主に夜、寝室でしている。もっと言えば布団に入ってスマホでぽちぽちしながら文章を書いている。そして、ドラマの視聴はいつもその二次創作の作業がひと段落してから行っている。となるとドラマ視聴するためには、ぬくぬくした布団から抜け出して一度リビングに戻る必要がある。そして、今、季節は冬。当然のようにあたたかい布団から抜け出すのは困難を極める。
大河ドラマ、久方ぶりに完走できるかと思ったのだが、残念ながら今年も無理だったようだ。とてもおもしろかったのだけど、史実がある以上、要所についてはわかっていることもあり、なんとしても追いたい気持ちが寒さに負けてしまった。無念である。
あとは一時間のドラマ視聴はなかなか集中力が持たない。これは多忙なせいもあるけれど、一番は年齢(とそれに付随した生活環境)によるものが大きいと思う。見逃しにサブスクは強い味方だけれど、最近はサブスク視聴すらままならない。時期を逃してもいつでも見れるサブスクは、裏を返せば「今見なくてもよい」と言うことであり、結局期を逃してしまうのだ。
そんな中で、最近唯一サブスクで継続試聴しているドラマがある。「居酒屋新幹線」だ。電車内での飲酒については賛否あるであろうが、そこについてはフィクションとして行為の是非を加味せずに試聴している。これは「新幹線」という時間制限付きの半密室を舞台にして、外食ではなく持ち帰りで飲食できるものという各種制約の中でご当地のおいしいものを知ることができる30分以内の1話完結のドラマという点が良いのだ。現地の人とのほんのひとときのふれあいや、会社内の人間関係もうっすら描かれるけれど、それがメインではない。余計な恋愛シーンや仕事の過度ないざこざを見る元気もない疲れたときにちょうど良い。
淡々とした食事シーンは孤独のグルメを想起させる。けれども、新幹線という制約が程よい塩梅で、それでいて出張の多かった昔の自分を楽しく振り返ることもできる。(これは完全に私情の感想。)
これを好んで試聴しているということは、わたしは今疲れているんだろうなあと冷静に自分を顧みることもできる程度のライトさがとても良い。ただ、その一方で刑事物の連ドラを見たいなとも最近しきりに思う。等身大の主人公が葛藤しながら成長していくストーリーは求めていない。ぶっ飛んだ天才に難事件を解決してほしい。日常に起こり得ないスリルを味わいたい。推理による適度な脳の活性化、そして事件にある程度の決着がつけられることによる爽快感。日常とかけ離れた世界に短時間で入って出て来れることを求めている。やっぱり多分疲れている。