インターネットと現実の距離感

Nanase
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数年前まで、Twitterは情報収集に週に一度開く程度だった。特に助かったのは災害時。時間の経過ごとにデマも増えていくけれど、Twitterの瞬発力には本当に助けられた。

他ジャンルとの棲み分けのためにTwitterで二次創作をアップし始めたのが3年半ほど前だろうか。それまではPixivでたまにアップして、書きたいものを書き終えて満足したらアカウントごと削除していた。どこにもアップすることなく削除した話もたくさんある。

Twitterで二次創作をアップしてしばらくは、他者との距離が近いことがとても楽しく良い点だと感じていたけれど、半年ほどして少し息切れした。今ではジャンルごとにアカウントを持ち、二次創作をアップするアカウントではあまり交流はせず、淡々とアップしている。他の方への感想も匿名ツールへお送りすることが多い。 

2024年に入ってまだ1か月ちょっとしか経っていないのに、かなしく気が重くなるニュースばかりで少々気が滅入ってしまった。そして改めて思う。インターネット上での距離感は近い方がいいのだろうか。近くなれば楽しいことも多い。けれど、それに付随して発生するもめごとも増える気がする。一度インターネット上に放出してしまった言葉は、完全に削除することはできない。気軽に呟けるツールは便利だけれど、手紙であれば翌朝読み返してゴミ箱に捨てることのできた言葉を深夜の勢いで世界中に出してしまうのはとても危うい行為ではないだろうか。直接対面していれば相手の顔色を見て気づくことのできた失言に、インターネットでは気づかないこともあるのではないだろうか。考えすぎるとなにも発言できなくなるけれど、「気軽に」発言することの危険性を忘れないようにしようと定期的に思う。すでにしてしまったいくつもの失敗を胸に置いて、これからも生きていく。

読み返してみて、追記。ただ、それで発信をやめるのではなくて、自分の意見を他者の顔色をうかがわずにしっかりと見つめて言葉にすることも大事だと思うので、これからも諦めずに挑戦していきたい。インターネットやインターネット上の関係とは適度な距離を保ってうまく付き合っていきたいな、ということが言いたかったのだった。