怪我するから。
子供に語りかけるみたいに言ってみても、グレーゾーンにはこの世の終わりみたいに聞こえるのか?返事もできないくらいになるんだけど。
この手の話をすると何も知らない人は「あなたが怖いからじゃない?w」とか言い出すからすごくムカついた。うるさい、何も知らないくせに。百歩譲って私が怖かったとして、家族に対して縮こまるのはどうなんだよ?会社でも縮こまってるのか?と思うと更にムカムカした。
ただ、現実そうなんだろう。こちらがいくらムカついたって、映画でよくあるような、立ち向かっても無駄だと諦めて暴力に屈する人々の切ないシーンが思い出された。今まで色んな人にボコボコにされてきたのだというのは、簡単に想像つく。だから私は何も言えない。言えないから情はどんどんなくなっていく。
ケンカできないって、こんなデメリットがあるんだなと初めて気づいた。
本当に、子供を産まない決断をしたのは英断だった。この人に似た子供が産まれたら、育児放棄する。真面目にそういう危機感が芽生えたし、確信した。
この人は何かおかしい、だけど何がおかしいのかわからない。だから求められても苦しくて、断るのも申し訳なくて、それでもこの人の子供は産んじゃいけないと本能が叫ぶもんで、体がおかしくなりそうだった。申し訳なさから2回だけ雰囲気に流されたけれど、その後血の気が引いたのもあり他人事のように(私、本気で嫌なんだな)と自覚した。
で、言ったんだ。相手は背中向けて話し合いにならなかった。良くないけどいい。それだけで私はとてもとても悲しかった。
もちろんそこまでの過程であれこれ調べた。
グレーゾーンが遺伝するかを重点的に。すると子供が男だったら70%の確率で遺伝するとわかって、こりゃダメだと思った。確率高すぎるでしょ。
なんにも前提条件がない状況で、たまたま障害を持った子が産まれてきたのなら、言い方は悪いけれど諦めがつく。けれど障害を持つ子が高確率で産まれてくるという前提なら話しは別だ。私には障害がある子を産む度胸がなかった。なにより、私自身が子供だったら、なんで産んだの?産んで欲しくなかったと間違いなく責める。それに「障害持ちでもあなたが欲しかったの!」と言えるふてぶてしさはなかったし、産んでごめん、と謝るのが目に見えていた。
仮に定型だったとしても、子供産んだあと、余裕のなさから家族を責めたら鬱になるんでしょ。知ってる。産後鬱と、そんな私に八つ当たりされて鬱の家族。死亡フラグ立つわい。冒頭で死にそうになっているくらいなんだから簡単に予想できる地獄。おおこわ。
危機を察知して判断できる人間で良かった。私は自分を褒めたい。ほんの少し母親になる憧れはあったけれど、現実を見たらね。離婚して子供産むためだけにまた結婚!となるほど熱意がなかったのも救い。これで猛烈子供が欲しい人間だったら危なかった。
というか家族、あれだけ子供が欲しい(グレーゾーンってやたら子供欲しがるよね?ブログ読んでいるとシングルになったグレーゾーンの人たちだいたい子持ちなんだが)と言っておきながら、私が子供無理です!と言っても離婚のりの字もでなかった。未だに謎。子供欲しいんじゃないんかい。
子供欲しいなら離婚していいんだよって言わなかったっけ、私。もう忘れたけどさ。ほんと、何考えてるかさっぱりわからない未知の生物だわ。