無題

ノカヤク
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朝、暗いうちに起きた。子どもの部屋に行くと彼はベッドに座っていた。電気を点けるか聞くと「まだ夜?」と言うので、いつもの起きる時間の一時間前くらいだと答えた。じゃあ起きる、とのことで電気を点けると本を読み始めた。枕元に散らばっていたドラえもん、かいけつゾロリ、最強王シリーズの中からかいけつゾロリを選んで真剣に読んでいた。読み終えてリビングにいくとテーブルにプレゼントと壁に貼ってあるHappy Birthdayの飾りを見て「あーこれは夜遅くまでやったんだな、こりゃママは、いつもの一倍から二倍は寝るだろうね」と話していた。

姪の飼っていたインコのキューちゃんが病気で亡くなったと連絡が入った。まだ飼い始めて間もなかった。姪が大層悲しんで泣いていたら彼女の妹(五歳)が「誰も悪くないよ。ウイルスが悪いんだよ。そうだ、キューちゃんに手紙を書こう」と言って励ましてくれたらしい。そしてご飯をもりもり食べたとのことだ。お墓に花を植えるらしい。花の種を蒔くらしい。そしてお墓に白い花を咲かすらしい。自分が骨になって土に埋められてその上に白い花が咲く想像してみる。しばらく起きなくていい気分かもと思った。