勉強した数学に関する知識をまとめて置いておく方法をこれまでにもいくつか試してきたが,どれもあまりうまく行かなかった.しかし年末に Obsidian を教えてもらい,これならばうまくいくかもしれないという期待が持てている.
まだ運用方法が固まっていない部分も多いが,現時点では次のような運用になっている(色々なブログ記事を参考にしている).
数学に関連するフォルダは主に3つ.「✍️ math」「👤 mathematicians」「📚 references」だ.
✍️ math フォルダ
定義や定理,例などを格納する.基本的には1つのノートに1つの定義や主張しか載せない.ノートを探すときはフォルダを見るのではなく検索を行うので,フォルダで分類したりはせず全てのノートをこの中に置いてしまっている.
🟪 定義ノート
ファイルのタイトルは「🟪 Haar測度」のように絵文字 🟪 から始まる.また,Properties の tags に #数学/定義 というタグをつけている(タグがいつか役に立つのかどうかは不明).コミュニティープラグイン QuickAdd を使って,コマンドパレットから簡単に定義のノートが作れるようにしてある.
🟢 定理ノート
ファイルのタイトルは 🟢 から始まる.名前がついている定理は「🟢 Tiezeの拡張定理」のようなタイトルになるが,それよりも「🟢 完備ならば導来完備」とか「🟢 コンパクト空間から Hausdorff 空間への全射連続写像は商写像」「🟢 p-基底と微分加群」のように定理の内容に言及するタイトルとなる方が普通.関連する概念の定義の定義ノートには Properties の links からリンクを貼る.定理ノートも QuickAdd を通じて簡単に作れるようにしている.
🔷 例ノート
ファイルのタイトルは 🔷 から始まる.実はまだ例ノートをまだほぼ作っていないのでそれ以上の命名の目安は未定.
👤 mathematicians フォルダ
文献の著者ノートを入れるフォルダ.ファイルのタイトルは「👤 Nolim Bre」のように 👤 から始まる.📚 文献ノートからリンクを貼っているので,逆に「この著者による文献一覧」が簡単に表示できる.1人についてだけ実装してみたが,まだテンプレート化しておらずほぼ空なファイルになっている.
📚 references フォルダ
文献ノートを入れるフォルダ.
ここには,文献ごとにフォルダを1つ作って格納している.フォルダ名は文献の種類を示す絵文字(📕 本.📗 論文,🌐 ウェブ文献)の後に,可読な文献情報を書いている.たとえば「🌐 Bre, "On the usage of Obsidian"」のような感じ.文献の種類を区別することにどれだけ意味があるかは不明.
文献ごとのフォルダには,フォルダ名と同名のノートを入れる.これが目次ノートである.Properties の authors という項目は👤 著者ノートへのリンクのリストである.
たとえばこの文献の Example 1.5 に関するノートを書くときは,このフォルダに Example 1.5 というファイルを作りそこに書く.但し,その文献を離れても役に立つような知識(使われている概念の定義など)は独立した数学ノートを作成してそこにリンクを貼る.インデックスファイルにはこうした単独のノートへのリンク集を置く.
📚 reference フォルダについては改善の余地が非常に大きい.まず新しい文献ノートを作りたいとき,フォルダとファイルを両方作るのが面倒.また,実質的にフォルダによる管理を余儀なくされる感がある.また,フォルダ名と目次ノート名が同じなのも情報の無駄感がある.うまいやり方を探っていきたい.