太陽の波紋のような海を絶ち

nom
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ひさしぶり、憧憬のぽかぽか山(日記の名前)。2ヶ月ぶりだね。ちょっくら覗きにきたよ。

覗いたついでに、走り書きでもしようかな。

今日、めっちゃ泣いた。かな~り久しぶりに、めっちゃ、泣いた。

去年、知人が遠くへ行ってからというもの、毎日のように狼の如く遠吠えをし、震えながらベッドのはじっこで泣いていたのも、数日前のように感じる。あのときから得たものもあるし、変わらない重さもある。

人の死なんてさ、その人のもんなんだから、他のだれのものでもないんだよ。そうなんだよ。そうなんだけどさ、ずっと責任を感じてしまっている。

挙げ句の果てに、あの時、私が身代わりになっていれば、あの人は今も生きてたとか思っちゃうんですね。マジで大真面目に。いい加減にしなよほんま。

サバイバーズ・ギルトとかいうらしい苦しみを、ポイっと後ろに放り投げちゃうことは、もしかしたらやってみたら簡単かもしれない。

でもまだできない。なぜって、その苦しみすら知人との思い出のひとつだから。生きていた頃の喜びも悲しみも、死んだあとの苦しみも頭痛も心臓の痛みも、全部ぜんぶすてられない。一欠片だってこぼすもんかと必死に抱え込んでいる。

でも生きるって残酷だ。思い出は美化されて、痛みと苦しみはどんどん風化される。わたしのなかの知人がいなくなってしまう。あなたは二度もわたしの中で死ぬのか。お願いだから、もうどこへもいかないでくれ。あなたへの道が絶たれたとき、わたしにどう生きろと、どう死ねというのですか。

せめて、人生に安らぎがありますように。わたしが、私のために祈ります。

太陽の波紋のような海を絶ち 彼の祈りの形が私

@nom
憧憬のぽかぽか山