朝からイアン・マクドナルドの『時ありて』をKindleで読み進める。Kindleで読む際は、ウマ娘専用となってしまった初代のiPadを適当な場所に立てかけて、ベアリングさせたBluetoothのマウスでリラックスした格好で読み進めている。
13インチあるそこそこ大きな代物なので、あまり手を使って動かしたくない。
半分ぐらい進んだところで、内容に変化が出てきて、「おっなんだろう」と身を乗り出して読み進み始めた。こうなってくると終わりまでは早い。
自分、というか大体の人間はそういう仕組みなんだろうけど、例えば運動をしていても最初はやる気が出ないけど、大体10-15分で交感神経が副交感神経を上回って楽しくなってくる。読書に関しても同様で、大体100pあたりまで読み進めたあたりで「あ、こういう感じで動くのね」と小説の流れを掴むことができる。
そうすればこの小説の手綱を握った感覚が芽生え、安心して読み進めることができる。もちろんここから裏切られても構わない。手綱を取るということは、そのリスクも許容できるほど自分の領域に手繰り寄せることができたということだから。
ただ今回読んでいる本は少し短めの本なので、全体の45パーセントあたりでその感覚を掴んだ。
今日は先代のうさぎのお墓参りに行った。ペット霊園へ。
4月半ばになれば、チューリップや桜、サルビアなどの花が咲き乱れているのだろうけれど、ちょうど時期が悪くて何も咲いていなかった。
自分と親の前に、厳しい顔をして共同墓地の前に立っている家族がいた。おそらくちょうどペットに別れを告げていたのだろう。
なんだか胸が痛くなったな。
作業はあまり捗らなかった。