千里の道も一歩から、という言葉がある
一足飛びに結果だけを得ることはできませんよ、とは教えてくれるが
一歩を踏み出せば千里の道も行けますよ、という意味ではない
もろもろ語ってみようと思ったものの
凡夫が思い付くことは大概先人が言葉にしているもので
高村光太郎の『道程』を引こう
ああ
人類の道程は遠い
そして其の大道はない
自然の子供等が全身の力で拓いて行かねばならないのだ
歩け、歩け
どんなものが出て來ても乘り越して歩け
この光り輝やく風景の中に踏み込んでゆけ
僕の前に道はない
僕の後ろに道は出來る
いい詩だ
タイトルを揶揄われるのに教科書に載っているのも納得
歩くのは「どこかにたどり着く」ためではなくて
「足跡を残して道を作る」ためだと思えば少しの迷い道くらい許せる気がするね
<今日の短歌>
玉ねぎの 皮を剥くように ただ歩む
いつも終わりは 自分が決める