(ネタバレです)
タケルは両親を亡くして、守られる側から守る側に立ち、守りきれず一人になってしまった訳だけど、
トワは両親を亡くして、タケルを失くして、いよいよ妹を守らなくてはいけなくなったから強くならなきゃいけなかったのかな、
とも思う
トワはタケルからしたら弟だけど、ミアからしたら兄だから、自分が兄ちゃんとして守ってやらなきゃ、みたいな気持ちはあったかも
だから昔のタケルが「トワとミアの兄」としてのレッテル貼りに自分なりに応えてきたのと同じように、トワも「ミアの兄」というレッテルを自分に貼っては応えようと努力したし、「資産家の後継者候補」という期待にも応えようと努力しなきゃいけなかったのかも
トワは、そうやって決められた何者かになってばかりで今も「大河トワ」になれずにいるのかもしれなくて、だから「大河タケル」になれた兄を羨ましく思ったりするのかなって思った
それは長男が末っ子に付きっきりの親を見て「あの子ばかりズルい」と思ってしまう様なものかもしれないけど
兄になることを選んだのは恐らく自分自身で、多少他の要因はあれどそうなりたかったから「兄」になったんじゃないかな
トワはもしかしたら兄をやるタケルに憧れたり、羨んだりしていたのかもしれない
そんなカッコイイ兄のように自分がミアを守らないとって気持ちを覚えたのかもしれない
もしかしたら、両親を亡くした時のタケルと、兄を失った時のトワは同じ年の頃だったかもしれないから、あんな風にならないとって焦ったりもしたかもしれない
兄への憧れが自身をさらに苦しめて、その重圧が巡り巡って兄への憎悪に変わってしまったなら、かなしいなって思うかな
ミアが笑ってるところ、タケルと生き別れてからトワは見たことあるのかな
それはそれで「自分は兄のようにはなれない」て自分を責めてしまうかも
トワ…………ミア…………
顔見せてくれ