(ネタバレあるよ(笑))
3人とプロデューサーが円城寺さんの家に集まってタケルが今後について話すシーン、3人とも表情にひとつひとつ意味が見えて好きなんだけど
ほぼ喋らない漣の表情の移り変わりが明確に感情を語っててとっても好き
タケルの「俺は弟たちを見つけるために(中略)全部が無意味だったと思っちまった」て言葉の時、漣は逸らしていた目線をタケルに向けたまま眉を吊り上げ口角を下げていて
次の「何のためにやって来たんだろうって」では歯を食いしばって、また目線を窓の外に向けるのね
次に目線を向けるのは「無意味だったなんてことはないって思えた」で、そこでは眉は上がりつつも歯を食いしばってはいないんだよね
で「一緒に走ってくれた円城寺さんやプロデューサー……それに、いや……」まで目線を向けてて
「アンタたちのことは裏切れねぇ」で視線を外して口元の力が抜けるんだけど眉は吊り上がったままで
そこから先ファンや仲間の話をし出してからはずっと眉も目線も口元もずっとフラットなままっていうのがスチルの漣なんだけど……(最後にそうかよって返事する以外黙ってるのでほとんど表情で語ってる)
めちゃくちゃ目は口ほどに物を言うというか、表情でその言葉一つ一つをどう捉えてるのか分かって、そもそもタケルの言葉を聞き逃さずに受け止めようとしてるのが伝わってきて、スゴく良いね。
推測だけど、
「俺は弟たちを見つけるために(中略)全部が無意味だったと思っちまった」の時は怒ってて
「何のためにやって来たんだろうって」の時は歯がゆくて
「無意味だったなんてことはないって思えた」の時は驚きと安堵が混じってて
「一緒に走ってくれた円城寺さんやプロデューサー……それに、いや……」の時までは自分に関係のある話だと思ってたから真剣に聞いてて
「アンタたちのことは裏切れねぇ」であぁ自分の話じゃねえんだなってちょっと拗ねてるというか、悔しさというか、納得いかないじゃないけど、期待してたものを裏切られた落胆が少しだけあって
そこからコロコロ変わってた表情の変化がピタリと止むのはタケルの言葉は自分に向けられたものじゃなかったんだなと思って一歩引いた証なんじゃないかなと思ってる
タケルが一緒に走ってくれた人の中に漣の名前を挙げていれば、或いは…………
難しいか………………
タケルは「無意味だった」かもしれないものに意味を持たせる為に新しく理由を作ったけど、漣は「無意味だった」かもしれないものに意味を持たせ続けるために諦めなかった側の人間だから、もしかしたらそこが理解できなかったのかもと思うし
ちょっと行きすぎの解釈だけど、或いはタケルの新しい理由に自分が関わることになれば「弟妹が大事だったが故に蚊帳の外に置かれた自分」が「タケルの戦う理由の一つになった自分」になって多少積み重ねてきた「無意味だったかもしれないもの」も報われるんじゃないかって期待してたかもしれない
囚われてるな〜と思わないこともないけど
それは漣の選択で生き様で、漣が掴んだものだから他人がどうこう言うことでもないし
そういう嘘がつけないというか、不器用なところも含めて魅力的な人間だなと思ってるからここに評価を下すのはやめようと思う
ファンコン……一体どうなっちゃうんだ〜!?(トム・ブラウン)