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個人的に花学後の漣の課題はファンとの向き合い方かなと思ってる
一コマで見るような『強い牙崎漣』と『それに魅せられる人』のような関係もいいという前提で、やっぱりアイドルの頂点に立つということはどういう事か理屈で考えてる漣が見てみたい
かけっこだったら足が速ければいい
テストだったら頭が良ければいい
なら、アイドルだったら何が要るだろう
強さで先導することがアイドル牙崎漣の軸だとして、彼が世界中の誰よりも支持される人間になる時、どんな人間になっているだろう
漣は自分の存在を絶対的な価値観で優としているのに、他者を引き合いに出して優劣をつける相対的な価値基準を持っていることを、常々疑問に思っていたけれど
漣がそもそも外的要因を必要としない自己愛で形成されていたならアレほど強さにも執着していない気がする
強さだけが牙崎漣を肯定するパーツだった時代を幼少期に過ごしていたことが、この一見いびつな価値観に影響しているんじゃないかと思っている
無条件の愛の不足ともいえるかもしれない。父がくれるのは条件付きの愛であることが多いから
漣は多分、自分だけが納得していればいいというタイプじゃない。相手やそれを見ている第三者が確かにそうだと頷いてようやく真に充足感を得られるタイプだと思う。
けれど、自分が納得していないことに首を縦に振ることもしない。それは漣の美的感覚に背くからで、恐らくはタケルとの出会いについて他人に「あれは事故だよ」「勝負ですらないよ」と言われても納得しないだろう。
アイドルとして誰よりも強くなりたいと思うなら、漣は多分常に何かに張り合うだろうし、本当の意味で漣本人が満足することは無いと思う。世界は広いし、人間はごまんといるから
その時漣は自身を最強と呼ぶファンという舞台装置をどう見るかということに興味がある
ファンの声を鵜呑みにはしないだろうけど、その声を突っぱねるほど愚かではないと思う
成熟した漣が持つアイドル観が知りたいので、そういう事を理屈で考えてみてほしい、と思っている