「しずかなインターネット」 は、心地よさを書き留める場所にしたかった。だけど、闇に呑み込まれそうになったときばかりここに来てしまうよ。
今夜は突風が吹き荒れている。こんなに騒がしい夜は久しぶりだ。目を瞑っても心地よく夜に身を任せられない。
足が冷たくて必死にこすったり寝返りをうっていたら、次第に足は温まったが、代わりに眠気を手放してしまった。
感情のメカニズムをほんの少し理解してきたので、今はお休みするべき時期なのだと認識している。
その上で、この期間に感情が理性を超えてしまうことに都度うんざりしている。
突然哀しくなって、ゴゴゴゴゴと物騒な音を立て大袈裟に大きくなっていく感情。
食いしばっていることに気づいて、咬み合わせの悪さに意識が移って、舌で歯の裏側をなぞる。
落ち込んでいるときって自分のコンプレックスがいつも以上に気になって仕方がないんだ。
休職中に何件も矯正歯科を巡ったのは異常だった。あの時は「矯正する」 事に緊急性を感じていたのだが、どう考えても違う。違うに決まって過ぎる。
結局、歯列矯正にかかる費用が高額で、働いていない人が払える金額ではないので矯正はしなかった。
今すごい矯正がしたい。矯正がしたいなって思い始めたら、ちょっと心が危険かもということも最近認識した。審美について考えて、醜さに向き合ってしまう時は少し追い詰められている。怖い。
審美について考える過程の中で人生を脱してしまった人は数え切れないほどいるのだから。
私に至ってはそこまで深刻ではないが。
ちょっと疲れてきたのでこのあたりで。
明日を犠牲にして、こうして苦しむ自分の声に耳を傾ける夜を何度乗り越えたら、その先が見えてくるのだろうか。