アニポケ55話「対決!パルデア四天王」感想:セグレイブのバックハグに全部持って行かれた

のりっぺ
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公開:2024/6/21

 今回からはジムリーダーとタッグを組んで、四天王とバトル! タイトルコールのBGMが戦闘曲のアレンジに変更されており、バトル回の雰囲気に合っていましたね。初回はドットチームとロイチーム、合間にサンゴチームとオニキスチームの試合を見ることができました。

 今日のハイライトはうぼい泣きするハッサク先生をセグレイブが背後から抱きしめたシーンです。異論は認めません。

 すみません嘘です。感想述べていきます。

前半:ドット&ナンジャモ VS ポピー

 まずはナンジャモ姉さんとドットちゃんのところからです。バトル前に校長から「ジムリーダーはテラスタル禁止」「主役はあくまで研修生」と通達があり、残念がるナンジャモ。校長とナンジャモのからみがアニメでも要所要所に差し込まれていて好きです。街角ジェントルさんネタは一生引っ張ってほしい。

 これは基礎テストの時もそうだったのですが、戦闘時のBGMが初代戦闘曲のアレンジなんですよね。特に初代要素はないように思うのですが、なぜなんでしょう。たまに一緒に見ている夫に聞いてみたら「あなたみたいな古いファンへのサービスなんじゃない?」とのこと。たしかに、今の親御さんは初代の曲聴くと身体が反応する人がけっこういるのかもしれません。

 バトルのほうは、ポピーちゃんが強い! 砂嵐ダメージを相手にだけ押し付ける戦法、えぐいことするなあと思いました。ダイオウドウの背中にデカヌチャンが乗ってるの、かわいい! デカハンマーもダイオウドウの鼻をすべり台にして、映えも威力も倍増です。

 ドットチームはナンジャモのハラバリーがリフレクターで応戦します。バトル前は自分が目立てなくて不服そうな様子でしたが、いざ始まればドットのクワッスが動きやすいように、しっかりとサポートに回っています。自分の立場に合わせて振る舞いを変えられるのは、さすがインフルエンサーだなと思いました。単に目立ちたくて派手な言動を繰り返しているわけではなくて、計算して映えを実現している人なのだなと、基礎テストの時も今回も、ナンジャモが職業人として優れているのが分かる描写が多くて嬉しかったです。

細かいところにも魅力が散りばめられている!

 CM前後の立ち絵、とても良いと思いませんか。

 デカヌチャンと手を繋いで駆け足するポピーちゃん。帽子を押さえて走るのがかわいい。とてもかわいい。デカヌチャンが手を引っ張って、ポピーがそれについていくかのような角度なのも良い。はがねポケモンたちに囲まれて楽しく暮らすポピーちゃん、というイメージが膨らみます。

 CM後はハッサク先生とセグレイブ。ガニ股立ちで拍手する先生、ゲーム内のモーションに忠実で良いですね。そしてセグレイブはやっぱり背中を見せてなんぼ! ハッサクのほうを振り返って見つめる構図なのがもうたまらん。見つめながら何を考えているのだろう……。トレーナーに忠実な番犬のような視線にも見えるし、長年背中を預けてきた相棒を見るような目にも見えるし、ガキの頃から面倒見てきた保護者のような目にも見える……美味だぁ……どんな関係性でも美味だぁ……。

 なお、私の中のセグレイブは、ハッサクといつも張り合って、暇さえあれば喧嘩を売っています。ハッサクはそれをあしらうのに慣れていますが、あまりにしつこいと本気で怒って喧嘩を買ってしまいます。

 また、サンゴやオニキスの試合にも、時間こそ短いですがこだわりを感じられました。

 自分ルールでごり押すサンゴに対し、ボソボソたしなめるアオキと、笑い飛ばすハイダイ。このおじさん二人に挟まれていたらサンゴちゃんがだんだん良い子になりそう。

 シーンとしてはもっと後ですが、オニキスのほうも良かったです。「無様な勝ちに意味はない」と自分の美学を押し通すオニキスに対し「なんでやねん」と批判的なチリと、「わかるかも」と一部共感を見せるリップ。この姉貴二人に挟まれていたらオニキスがますます良い男になりそう。

後半:ロイ&コルサ VS ハッサク

「さあ、来たまえ。ロイギャルド!」

 出た~! ギャルド呼びだ~!!!

 コルさん、過去回に比べて声がかなりテンション高くないですか? 中井和哉さんのインタビューで、基礎テスト回は演技を抑えたみたいな話もありましたし、今回のハッさんとのバトルのためにこのテンションを取っておいたということでしょうか。美術4コンビは公式にもしっかり扱ってもらえて幸せですなあ。

 

 バトルでは、ホゲータのかえんほうしゃにオリーニョがてだすけオイルを重ねます。文字通り火に油を注いで、威力も芸術性も倍増ですね。それに対してハッサクも、不敵な笑みを浮かべながらアップリューのたつまきを重ねます。

 次の一手でも、エナジーボールとテラスタルかえんほうしゃが重なり、そこにふぶきも重なります。芸術家たちのバトルはまるでポケモンコンテストを見ているようです。

 ハッサクは四天王としても芸術家としても楽しそうでした。ゲームでもそうでしたが、先生はテンション上がるとよく喋りますね。それくらいじゃないとアヴァンギャルドの相手は務まらないか。

 ギャルドといえば、バトル中ハッサクとコルサの掛け合い台詞がまあまあな分量あって、これロイくん蚊帳の外になってないかなと心配でした。おじさん達、自分らの世界に入るのはもうちょっと自重したほうがええんとちゃいますか。

 バトル後、ついにアニメで先生のうぼい泣きを拝むことができました! 本当にオイオイ泣いてて、声優が置鮎さんで本当に良かったなと思いました。つくづく熱くてまっすぐな人ですね。そんなあなたが好き。

 そして、セグレイブがひしっとハッサクの肩を抱きます! 目をつぶって! 静かに抱いています! なんだその「いつものこと」みたいなこなれた抱き方! 同じ手持ちでもアップリューはそんなことしてへんやん! なんでお前だけ! なんで~~~~~!!!!

 私、こういう人とポケモンの関係にいちばん弱いかもしれないです。ポケモンの側が言葉を発することができないからこそ、ちょっとした仕草に表れる関係がとても愛しいです。

総評

 最後のセグレイブに全部持って行かれました感がありますが、ジムリーダーとタッグを組んで四天王に挑む、というのが非常に面白かったです。ジムリーダーと一回戦ってはい終わり、ではなく、メンターのようにその後も寄り添ってくれるので、自分は支えられているのだという安心感の中で、のびのびと成長していけそうな環境だと思いました。支える側の大人もまた、今回のコルサのように新たな気付きを得るなどして成長し続けています。

 共に戦い、共に学び、共に育つ、これがパルデア流なのかなと思います。こうしたパルデアの雰囲気を私はとても魅力的に感じていて、それについてもいつか書きたいです。