物書きの話

Nothing
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 物書きをしているとスランプに悩むこともあれば、筆のノリの良さに気持ちよくなったりもする。校正をして自分にキレることもままある。私の表現の入口は音楽だったけれど、今ではそれだけにとどまらず、字と絵で表現をするよく分からない生命体になってしまった。寺山修司はこの職のことを「私の仕事は寺山修司です」と言ったそうだが、現代において自分の職をそのように言える人は一体どれだけいるのだろう。

という話を前置きとして、今回は下記リンクからお借りして「もの書き100問100答」をやろうと思う。noteでやろうか、とも考えたが、なんとなく気分でこっちでやろうと思う。

 なお、これから答えることは真に受けないでほしい。絶対に。

1.どんな作品を書いている?

A.リアル路線のファンタジーっぽいものとSFもどきと稀に純文学らしきもの

2.どんな作品を書くのが一番好き?

A.一人の人間をずっと観察するような文章と、選択肢によって結末が変わる文章

3.ペンネームの由来は?

A.名前に縛られることが嫌なので、勝手に好きな名前で呼んでもらえるように

4.いつから創作を始めた?

A.もう覚えていない。

5創作を始めたきっかけは?

A.なんだったかな。これももう覚えていない。

6.初めての創作の思い出は?

A.本の形になったこと。

7.子どものころ作文は得意だった?

A.得意だった。人より早く書き終わり、枚数もそれなりに書いていたように思う。

8.創作していて一番幸せな瞬間は?

A.そんなものはない。

9.書くうえで譲れないものはある?

A.文章表現とアイデア。無くなったら筆を折る。

10.あなたにとって「書く」とは?

A.自己表現と存在証明。

11.将来どんな書き手になりたい?

A.将来のことなんて考えられないくらい先が暗いので考えている余裕はない。

12.文章力を磨くためにしていることは?

A.文化吸収。考えたことや感じたことはなるべく丁寧に言葉にすることは心掛けている。

13.「良い文章」とはどんな文章?

A.文章に良いとか悪いとかあまり考えないけれど、強いて言うのであれば「正直な文章」。

14.読書は好き?

A.好き。好きじゃなかったらこんなことしていない。

15.憧れの作家は?

A.梨さんと寺山修司。

16.好きな本は?

A.坂口安吾「不良少年とキリスト」、筒井康隆『虚人たち』、スティーヴン・キング『シャイニング』

17.繰り返し読んでいる本は?

A.横光利一「蠅」

18.今読みたい本は?

A.筒井康隆『カーテンコール』

19.自分の創作に影響を与えた人やものは?

A.『トワイライト・ゾーン』、『ウルトラQ』、安部公房『砂の女』

20.本やnoteなど他者の作品で好きな一文は?

A.「わたしは人の悪口をいうのが大好きです。 それも本人の前で堂々とやるのではなく、その場にいあわせぬ誰かを、きわめて多角的にののしり、罵倒するというオーソドックスな悪口のいい方が好きなのです。」寺山修司『家出のすすめ』「鼻論」より(角川 平成十七年一月二十五日)

「ろくでもない人間がいる。お前である。」舞城王太郎『短編七芒星』「代替」より(講談社 令和四年六月二十八日)

21.本やnoteなどで他者の作品を読むときについ注目するところはどこ?

A.冒頭の一文。

22.無人島に本を3冊持っていけるとしたら何を選ぶ?

A.柳田國男『遠野物語』、春日武彦『恐怖の正体』、ジュール・ヴェルヌ『月世界へ行く』

23.10年前の自分にひと言伝えるとしたら?

A.いつまでも逆張りしていろ。

24.10年後の自分にひとつ質問できるとしたら?

A.今も逆張りしてます?

25.今だからこそ言える創作の失敗談は?

A.基本的な文章ルールをまったく考えていなかった。

26.書くこと以外で創作をしている?

A.絵を描きます。ラジオもやっています。TRPGもしばしば。

27.もし書くことを禁止されたら何をする?

A.文化吸収に勤しむ。

28.余命一週間と宣告されたら創作する?

A.する。

29.生まれ変わっても「もの書き」になりたい?

A.なりたい。面白いので。

30.もの書きとしての自分の強みは?

A.キャラクターへの他者理解や世界観理解。

31.もの書きとしての自分の弱みは?

A.誤字脱字とかいう校正の甘さ。

32.創作における座右の銘は?

A.「書かなければ存在しない」

33.自分の作品の魅力を3つあげるとしたら?

A.文体、解像度、行間。

34.自分で気に入っている作品を1つあげるとしたら?

A.「頓珍漢酩酊卓」

35.自作で一番目に読んでほしい作品は?

A.『篝火書簡』

36.自分の作品で一番好きな一文は?

A.「来い、名も知らぬ魔法の産物。アーサー・シェゾルデ・キルブライド、貴君をここで、我が剣にて断つ」という台詞は我ながら中二病感満載で好き。

37.自分の作品を色にたとえるとしたら?

A.銀灰色。曖昧なのに冷たいので。

38.自分の作品は五感(視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚)のどれに寄っている?

A.視覚と嗅覚。

39.自分の作品のテーマソングはある?

A.ない。

40.つい書いてしまうテーマやモチーフはある?

A.よく人が死ぬ。無機物も喋る。仄暗いものもよく書く。

41.つい使いがちな文章表現はある?

A.短い心情なら地の文で書きがち。

42.次はどんな作品を書きたい?

A.土着的なホラー。

43.もし自分の作品が書籍化されたら誰に帯を書いてほしい?

A.考えつかないのでそんな人はいない。

44.もし自分の作品が実写化されたら誰に出演してほしい?

A.考えつかないので以下略。

45.自分しか読まない日記を書いている?

A.たまに。一行日記として。

46.日常で「自分はもの書きだ」と感じる瞬間は?

A.人の文章を校正しているとき。他人の文章を読んで誤字脱字や文章ルールのミスを見つけたとき。

47.毎日書いている?

A.そんなことをしていたら脳みそ焼き切れるか、ぶっ倒れて搬送されます。

48.書くとき以外にも創作について考えている?

A.毎日。

49.創作を続ける理由は?

A.それしかないので。

50.創作のモチベーションを上げる方法は?

A.文化吸収をする。

51.創作を頑張ったときのご褒美は?

A.必要ない。

52.創作をやめたくなったことはある?

A.24時間365日常に思っている。

53.創作をやめたくなったらどうする?

A.諦めて書く。やめたくなっても奴らは消えないので。

54.書きたいのにうまく書けないスランプが訪れたらどうやって抜け出す?

A.距離を置く。

55.どんなときに創作のアイデアを思いつくことが多い?

A.風呂。労働中。

56.創作のアイデアが思いつかないことはある?

A.沸いて出たのを忘れることは多々ある。

57.創作のアイデアが思いつかないときはどうする?

A.連想ゲームをする。

58.複数の作品を同時に進められる?

A.無理。

59.何を使って文章を書いている?PC?スマホ?

A.使えるならなんでも使う。

60.書くときにおすすめのツールやアイテムはある?

A.ggr

61.いつ書くことが多い?

A.夜。

62.どこで書くことが多い?

A.家。

63.創作の時間を確保するために工夫していることは?

A.特にない。

64.書き始めるためのスイッチはどうやって入れる?

A.未だに入れ方を知らない。

65.書いているときはどんな気持ちになる?

A.無。

66.書いているときに話しかけられると気になる?

A.話しかけてくる人がいない。

67.書いているときに集中力を保つコツは?

A.意地。

68.書いているときに音楽やラジオを聴く?

A.聴かない。

69.書いているときに欠かせない食べ物や飲み物はある?

A.チョコレートと麦茶。

70.息抜きの方法は?

A.寝る。映画を観る。

71.健康面で気を遣っていることは?

A.不健康まっしぐら生活なので特にない。

72.完成までに一番時間がかかった作品は?

A.『独善的な理解者』

73.プロットや構成を決めてから書く?

A.書かない。

74.冒頭から順に書く?好きなシーンから書く?

A.ものによる。

75.タイトルはいつ決める?

A.最後。

76.タイトルをつけるときに意識していることは?

A.フォースに従うこと。

77.冒頭の文章を書くときに意識していることは?

A.引き込み具合。

78.締めの文章を書くときに意識していることは?

A.後味。

79.漢字とひらがなの使い分けにはこだわっている?

A.こだわっている。

80.推敲は何回する?

A.ものによるけれど短いものは一回〜二回。長いものは二回〜三回。

81.ネットで作品を公開していて良かったことは?

A.消去ボタンがいつでも押せること。

82.ネットで作品を公開していて悪かったことは?

A.特にない。

83.ネットで公開する前に誰かに読んでもらっている?

A.読んでもらっていない。

84.スキの数は気になる?

A.気にならない。

85.自分の作品をどんな人に読んでほしい?

A.好きな人が読んでくださればそれでいいと思っている。

86.どんな書き手だと言われることが多い?

A.「人外」「人の心ない」「救いがない」「ifを増やして」など。「綺麗」「頭良さそう」とも。

87.他者評価と自己評価のズレは大きい?

A.大きい。

88.自分の想像よりも好評だった作品は?

A.「調べに乗せて」

89.より多くの人に読んでもらうために工夫している?

A.特にしていない。

90.コンテストや公募に挑戦している?

A.気分によって稀に。

91.人に言われると嬉しい言葉は?

A.「読んでます」「楽しみにしています」

92.人に言われると残念な言葉は?

A.笑

93.創作していることを家族や友人など身近な人に伝えている?

A.限られた友人には伝えている。

94.家族や友人など身近な人に作品を読まれるのは恥ずかしい?

A.恥ずかしくはない。

95.自分の作品をTwitterなどでシェアされるのは嬉しい?

A.嬉しい。

96.他の書き手と自分を比べて落ち込むことはある?

A.ない。

97.他の書き手と自分を比べて落ち込んだときの対処法は?

A.書く。

98.他の書き手と積極的に交流したい?

A.ほどほどに。

99.今ぱっと思いついた推しの書き手は?

A.筒井康隆。

100.他の書き手に聞いてみたいことは?

A.特にない。

 全100問100答。ただ、それだけの話。

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不定形でひとりぼっちな惑星、五億光年先の不条理に怒れるアナタ