月に1回くらいの頻度で路線バスに乗る。
ノンステップの車両では最前の席に座りがち。ちょうど前輪の直上の位置の、ちょっと高めの席。
段差に足をかけて、ひょいっと座席にからだを乗り上げると、“軽やかな若者”の気分になれるので良い。
小学生の頃、バス通学をしていた。片道30~40分間くらい。当時の車両には、まだ座席の背面に灰皿がくっついていた。
ハンコとボールペンで手作りされた紙の定期券が懐かしい。(雨に濡れると滲むので定期入れに細工が必要)
学校からの帰りのバスでは、宿題(主に漢字の練習帳)をして過ごしていた。何度も同じ漢字を書き続けるのは飽きるので、「先に“偏”をたくさん書いて、あとから同じ回数“旁”を書く」などしていた。
帰りのバスで大幅に寝過ごしてしまったこともある。そんな日に限って小銭もなくて、なぜか普段使っている定期券すらも学校に忘れてきてしまって、ついに終点まで乗り続けてしまった。
終点でおずおずと運転手さんに事情を話して、回送になったそのバスで、自宅の最寄りのバス停まで送り届けてもらった。
このときの運転手さんが優しくて、心底安心したのをよく覚えている。外はもう暗くて、ひとりで窓の外を見ながら、「回送のバスってなんか銀河鉄道(当時覚えたての言葉)みたいだ!」と思ったんだよな。
何年か前に、梅を見にひとりで水戸に行ったときの写真。
ところで、公園などでひとりふらふらしていると、ふいに声をかけられることが多々ある。友達グループや家族写真の撮影依頼だ。自分に声をかけてもらえると「オッケー・・・アタシに任せな・・・!」という気持ちが満ち溢れる。(特に撮影が上手なわけではない。)