WindowsのCドライブ直下にwalから始まる名前のゼロバイトファイルが複数作られ続ける件

nrb
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公開:2024/5/27

について表面的な原因がわかったので書いておく。ファイル名は拡張子なしのwalXXXXXXXXでX部分は8桁の英数字。

  • 環境: Windows 10 Home 22H2、Norton Internet Security 22.24.3.2

  • 原因: Nortonのスマートスキャン機能で動くプロセスのひとつが実行時に生み出していた

  • 対処: 本質的にはできていないが、スマートスキャンの自動実行を解除すれば勝手に生成され続ける事態は収まる(2024/10/14追記: そんなことなかった。強引だが上述のプロセスの実行ファイルをリネームすると止まると判明

事象は5月に入ったくらいから起きていたが、明確なトリガーは不明。たぶん、Nortonの自動アップデートがあって以降かも。ファイルが生成される時刻はばらばらで、深夜に何も操作していない時間帯に多くできていた。一度作られたファイルは更新されることはないように見えた。日が経って自動的に消えることは一度もなかったけれど、管理者権限があれば手動でファイル削除はできる。削除が何かに影響するのかはわからない。

どのプロセスがファイルを作成しているのか確認するために、プロセスモニターを使った。フィルタは "C:\wal" で始まるPath。

プロセスモニターのフィルタ

数時間放置していると目標のファイル生成があった。

プロセスモニター検出結果

nuPerfScan.exeが犯人。よくわからないままNortonを再インストールしても無駄だった。

以下のスレッドによると「スマートスキャン」で実行されるプロセスのようなので、スケジュール設定で(デフォルトでセットされていたらしい)自動実行をオフにしてみた。

スマートスキャンスケジュール設定

これで経過観察しているが、いつのまにかできているということはなくなった(2024/10/14追記: そんなことなかったので後述)。一方で、「マイノートン」から「スマートスキャンを実行する」とそのタイミングでファイルが作られる。スキャンが終わっても削除されないのは変わらない。

【参考】 nuPerfScan.exeが犯人だとわかった後にこのプロセス名で検索したらRedditで同様の事象を報告しているスレッドが見つかった。Windows 11でも起きるようだ。5/27時点で未解決。


2024/10/14追記:

上の対処で「いつのまにかできているということはなくなっ」ていなくて、いまだに大体日々作られていたのでいい加減頭に来て検索したところ強引な解決方法が見つかった。良くない影響があるのかどうかは知らない。

犯人であるnuPerfScan.exeの名前を変えて実行されなくしてしまう方法。

Norton’s component “nuPerfScan.exe” seems to be creating those files.try renaming nuPerfScan.exe … for example: nuPerfScan.exe123

デフォルトの設定だとNortonの改ざん対策機能によってリネームが阻まれるので、一時的に改ざん対策をオフにする必要がある。「インターネット セキュリティ」→「設定」からオンオフ可能。

リネーム後は今度こそwalのファイルが作られなくなった。スマートスキャンや完全スキャンを手動実行してもスキャン自体は普通にできているように見えるがファイルは作られない。

@nrb
しずかだ