ミュージカル『エリザベート』観劇日記
朝から体が重くて、寝ていたいよ〜とぐずぐずだらだら。してたけど、ふと気力が湧いてきて、行ける……!と飛び起きて準備して電車乗りました。
東急シアターオーブ
はじめて東急シアターオーブに入りました。渋谷ヒカリエ内の劇場で、駅から直通なので向かいやすいですね。渋谷駅内で迷子にならなければね。
チケットもぎりで座席への道順を案内されるけど、グッズやフォトスペースあったら寄り道するじゃないですか。
で、いざ座席へ向かおうとしたら…迷った。
座席案内をよくよく見たら、3階バルコニー席は2階に入り口があるとのこと。それは迷うわ!
フォトスポット

キャストボードでっか!

過去公演で着用された衣装。ハプスブルグ家の衣装、本当に豪華で美しかったです。
何もかもが「在る」舞台
今の時代ってプロジェクションマッピングで場面転換もできそうじゃないですか。でもしっかりと作り込まれた舞台美術がある!舞台機構もかなり使われてる!
じゃあ物量頼みの演出なのかというと、トートダンサー(死の概念に付き従う影、と思ってください)のダンスや振付による身体表現もしっかりある。Dミュで感心した、布を使った演出なんかもある。
衣装もアンサンブル個々に作られ、主役のエリザベートは衣装替えがとにかく多い。このワンシーンのためにこんな豪華な衣装を?とびっくりする。
当たり前にプリンシパルからアンサンブルまで歌がうまいし、オーケストラも豪華(3階バルコニーからは奈落がよく見えた)。
もうね、何から何まで「在る」。これが日本一チケットが取れないといわれるエリザベートか……さすが……。
闇が広がる
死の概念「トート」。周りを圧倒するような存在なのかなと想像してて、実際何度もその歌声に圧倒されたけど。死へと誘惑する猫撫で声みたいなシーンもあり、美しく柔らかいのにどこか恐ろしい歌声にゾクっとしました。
エリザベートの息子ルドルフとトートのキスシーンがありまして、正直このシーンを楽しみにしてたんですよね。
私の推しもかつてルドルフを演じたことがあり、キスの後にトートがおでこをこつんとくっつけてくれた、頬を撫でてくれた、と語っていて。
しかし今回は、いわゆるキスした振りでした。今年はそういう演出なのかな?と検索してみたら、キスを見たっていうポストもあるし、公演ごとに違うのかな。
トート閣下、キスの後はルドルフをあっさりと手放してたな。一方で、エリザベートがトートの腕の中で死ぬときは、心底愛おしそうな眼差しで見つめてた。トートがずっと求めていたのはエリザベートで、ルドルフはそのために利用されたのかしら……という印象でした。
舞台は生ものだから、その度に関係性は微妙に異なるし、それを受け取る側の解釈もそれぞれ。それが舞台の面白いところだよね。