十角館の殺人

ゆら
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内容に触れています

読んだ! ドラマが話題になっていて気になったため。「実写は不可能と言われてきたものを…」というようなとこを言わていると知り、だったら原作を読んでからドラマを見るほうが楽しいかもと思って原作を買った。

おもしろかったです。普通に騙された。え? あ? え、うそ、この人島と本土を行き来してたわけ…!? になった。そんな短時間で行き来できる距離だったんだ。普通に離れてると思い込んでた。だから本土にいる守須と島にいるヴァンが同一人物であるなんて全く考えてなかった。そういえば一日目のヴァンって部屋で寝てることになってたな…ご丁寧に鍵までかけて…。抜け出してたんだ…。

守須の登場が届いた手紙を見て溜息をついているような描写から入ったのがまずミスリードなのかよ。亡くなった恋人のことを考えてたわけね。本土パートのあだ名呼びが秒で終わったのは全然疑いもしなかった。そういうの気乗りしないなという人も絶対いると思うので江南くんはそっちの人なんだなと思って終わった。なんなら守須はあだ名持ちじゃないのかなと思ってた。早々に離脱したのもそういう人間性なんだと思っちゃった。

タバコの描写は両方でされてた? やたら喫煙者が多いから銘柄見とこうかなと思ってたのに結局チェックしなかったんだ。千織との関係はにおわせあった? 読み飛ばした?

や〜まんまとはめられましたね! 楽しいね。私はミステリーの伏線に気付かずスルーして全然わからんと思いながら物語が進み、種明かしされて初めてそういうことだったんだ! と思うのがいつものパターンなんだけど、気付く人は気付いて犯人当てられるんだよね。

ていうかコミカライズ(無料だった一巻だけ読んだ)で島の姿と本土の姿両方見てたけど同一人物だなんて全然気付かなかった。見直したら同じ顔してるじゃん。髪型の印象強すぎ。漫画だと似た顔のキャラがいてもいっても絵だし作画担当の手癖とかじゃない? で乗り切れてしまうとこあるけど、ドラマのキャストはどうしてるんだろう。今度見ます。

例の名乗りのとき、一瞬守須はヴァンに名前を譲った先輩なのかな? と思ったけどそんなことはなかったね。あと全然本筋と関係ないところだし今とは価値観の違う時代に書かれたものだとは承知の上で言うけど、アガサがコーヒー係と炊事係を担い続けるのを見て男達も手伝えよな!! と思いました。読み返したら「男の子たちにも台所仕事、やらせようかな」というセリフがあった。ぜひやってもらうといいです。

ニ周目したら違和感とか見つかって楽しいかも。フォロワーからそして誰もいなくなったを勧められているのでそっちも近々読みたい。

追記 ドラマ版を見たので感想をつなげておきます