「もう少し生きろ」のあたたかさ

nullhiko
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月並みな言葉だけど、人はみなそれぞれに外からは見えない辛さややり切れなさを抱えて生きていると思っていて、それは非常に明朗快活な人でも、もはや陰鬱を通り越して諦観にまで達した人でも同じだろう

日々積み上げては崩され、破片を集めては繋ぎ止めて、また積み上げてと過ごしている

TwitterもといXにある投稿があった

アフリカで日本語を学んでいる方の、やさしい言葉である

この、もう少し、という部分

もう少し、が活きている

返信元の最後にある「もう少し生きようと思います。」を受けての一言だと思うが、この4文字にどれだけの暖かさが含まれているか

自分はそこまで長く生きてきたわけではなく、これからどんな苦悩が待ち受けているかも青い若者の想像の域を出ない

だけれども、小さなことを積み重ねてようやく一歩前進している人間にとって、もう少しだけ生き存えるという努力を肯定してくれる言葉が、今や未来の自分、そして近しい他人に大きな力を与えてくれることを否定できないだろう

分かりうるすべての言葉で小さな前進を肯定できる人が、限りない優しさで包まれ眠れるように、自分もできることをやれたらと感じている

@nullhiko
しがない音のデザイナー