原稿やら仕事やらと言い訳をつけて散々サボり散らかしていた日記を久しぶりに書こうと思う。書くのは三ヶ月ぶり。時間が過ぎるのが早くて怖い。ちなみに前回の日記で旦那と大喧嘩していたけれど無事仲直りして今は仲良しです。あなたたちはお騒がせ夫婦ですね。基本ぬまこさんが悪いけど。とはマブダチ談。癖が強い性格をしているのでねガハハ。
そんなこんなで時は12月!今日は流星群の日らしい。長かった出張(一週間いなかった)から帰ってきた旦那に流れ星が見えるよと伝えて二人でベランダで星を見ることになった。
夜空を見上げるのっていつぶりだろう。中学生の頃おばあちゃんと道にゴザ引いて寝そべりながら星を眺めたことがあったっけ。街灯もない田舎で夜道のど真ん中で寝っ転がっていたから車に轢かれかけたのはいい思い出。
さてさて。どの辺に見えるの?と聞かれたのでなんかその辺に見えるらしいよ、と適当なことを話しつつ寒空の下、ベランダで待機。待ってるとなかなか堕ちてこないのが流れ星。景気付けに天体観測狩野verを歌いながら待つことに。アハァン!!がおもろすぎるからみんな見て欲しい。あれは流れ星?いや、飛行機だね。上空高いところにいるから国際線だよ。適当だね。適当だねぇ。とどうでもいい話をしていた。あれは低い位置を飛んでいるから国内線だ!機体の向きが肉眼で見える!!と旦那ははしゃいでいた。マサイ族か?ちなみに上空を飛んでいるから国際線というのは旦那の適当な話なので無視してください。
「流れ星を見る」ということは、願い事を三回言うというのはもはやセオリー。願うことはただ一つ。わかっているな、旦那よ。アイコンタクトを交わして頷きあう。その時、きらりとひかる星が!!
「あ、ひか」
「カネカネカネカネ!!!!!」
旦那が空を指差したままこちらを振り返った。しばらくの無言。
「願い事いった?」
「……言えなかった……」
甘いな小僧。(注意:旦那の方が年上です)
そう、私たちが望むのはただ一つ。「カネ」である。色々とあって東京異動が決まった私たち。家賃を見てひっくり返り、物価を見て頭を抱えて、ついでに旦那が直近財布を落としなくなく貯金をおろしたこともあって私たちは今金欠なのである。神にも縋る思いで金が欲しい。同情するなら金をくれ!同情しなくてもいいから金をくれ!とりあえず金をくれ!何でもいいから金をくれ!お金くれくれ魔神と化した我々に恥らいもクソもないのだ。腹に力込めて祈れや!!!と旦那を励まし再チャレンジ!
⭐️✨
「あ、流れぼ、」
「カネカネカネ!!!」
空を指差して固まる旦那。学ばない野郎である。一応言っておくとカネカネ言ってるのは私です。
その後も3回くらいみたけど、旦那は毎回タイミングを逃していた。これが老化なのだろうか。途中で飽き始めた私はそろそろ部屋に戻りたかったので、とりあえず一生カネカネいっておきなさいと旦那に指示をした。彼は素直に夜空を見ながらずっとカネカネ言っていた。こんなんでも叶えて欲しい、願い事。
空を見ながら、これもし衛星カメラとかでみられたら恥ずかしいね。口開けて空見てるからね。と冷静に分析をしたりもした。NASAとかに撮られてあいつらバカなことやってんなって鼻で笑われたらどうする?ムカつく。撮られてもいいように夜空に向かって中指を立てておいた。こんなんでも叶えて欲しい、願い事。
五回目のチャレンジでようやく旦那が成功し、部屋に戻れることになった。長かった戦いはこれにて終了。明日になったら口座に三億くらい振り込まれてないかなぁ。税金取ってくれてもいいからさ。それでも欲しい三億円。
明日、宝くじでも買おうと思う。当たれ!三億!年末ジャンボ!!!
それではみなさん、ご唱和ください。
カネカネカネカネカネ………