好きという感情と描くという行為

ぬる
·

A.B.C-Zを好きになったのが2016年で、当時、好きだ!という気持ちのままにファンアートを描いていた。パソコンで描くことにどうしても慣れなくて、アナログペン描きに、コピック色塗りで下手の横好きだったけれども。

好きな曲、衣装、メンバー間のやりとり、心揺さぶられたこと、雑誌、コンサート、舞台の感想、なんでも、描くことで昂る気持ちを発散してた。

去年は所属事務所にも自軍にもいろいろありすぎて、あまり情報に振り回されたくなくて、感情のままに余計なことを呟きたくもなくて、距離をおいていたけど。とても久しぶりにXの自分のファンアカウントを見返してみたら、最後に描いたのが2021年の6月くらいで、それからアイドルどころか他の趣味でも、仕事以外ではめっきり描かなくなったと思い出した。

ちょうど仕事がいろいろまた体制が変わって、余裕がなくなった頃から描かなくなっていた。

仕事ですら、仕事でも、絵を描くようになって半年にも満たない。ていうかまさか仕事で描くことなるとも思ってなかったけど。

学生ぶりに使ったアクリル絵の具も水彩絵の具も、筆の使い方もすっかり鈍っていて、わりとけっこうショックを受けた。

それでも描かねば仕事にならないので、訓練のようにとりあえず描いて、色を作って、描いて、下手ながらもかたちのとり方だとか、色の重ね方だとか、ああそうだこうだったと思い出してきて、わたしそういえば絵を描くことだって好きだったじゃないかと。

思ったとおりに表現できるとたのしい。

けっして上手くはないし、大した世界観も持っていないけど、それでも自分の頭の中にある好きとか、衝動って自分でしか発散できないし、かたちにできなかったんだと、そういうことも忘れてた気がする。

これが果たして何になるのかいまもわからないまま、手を動かしているけど、少なくとも、学生時代、高校から大学までやりたいという夢を見るままに美術系の学校へ通わせてもらったこと。学んだことが無駄にはなってないことにホッとしたりしている。

描くことはたのしい。

受験対策とか、学校で上手い子に囲まれて順位がつくうちに、シンプルに楽しくて好きだったことなんかどこかに置いてきてしまっていた。

趣味に関しては、また好きをかたちにするには複雑な気持ちが多いんだけど。なんせ去年はほんとうにいろいろあったから。

でもまた、彼らのコンサートや舞台にいって、これだ!という景色に出会えたとき、また描けたらいいなって思った。

そういうことを楽しむ心の余裕をまた持ちたい。

@nurui
しがない会社員。おたくだけどミニマルに暮らしたくて断捨離中。A.B.C-ZとKAT-TUNがすき。最近アイナナのRe:valeが沼。