きみだからさびしい

わたし
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公開:2025/3/8

大前粟生著『きみだからさびしい』。

こんなにも透きとおった気持ちで人を思えたら。

恋人でも友人でも、誰かと関わり、その誰かを思うときに生まれる気持ちはどんなものだって暴力で(人間関係は基本的に暴力だ、と歌人の服部真里子さんも言っていた。わたしもそう思う)、傷つけることも傷つけられることもある。すき、の感情が誰かを傷つけるとしても、わたしたちは(少なくともわたしは、)すきと思うことをやめられない。「すき」を原動力として生きているから、すきの気持ちがなければしんでしまうから。きっと。

一方的だといわれてもやめられないのもまた罪深いのかもしれない。でも思うことが罪だとしたら、この気持ちを伝えることが悪だとしたら。わたしの「すき」はどこに行っちゃうんだろう。なかったこと、にされちゃうんだろうか。そんなのはあまりにもさびしい。


「へぇーそうか。やっぱり、人が人を好きになるのは普通のことでしかないやんかって」――大前粟生著『きみだからさびしい』p.97

@o_yu
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