work hard

oaaoo
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公開:2026/1/1

というタイトルは「ちゃんみな」さんの曲。よい曲だと思う。励まされる、というのとは別ベクトルの鼓舞のされかた。

>すぐパワハラってさ

>パワーない君はどうなん

>あぁ悪くないって言いたいんだ

>こっちも好きで強くなったわけじゃないからさ

歌詞の中で好きな一節を抜粋しようにも難しいがあえてここ。紅白出場はやはり世にさまざまな意見や気持ちを発露させる。紅白での披露曲ではないにも関わらず、一部のオーディエンスはこの曲を俎上にあげ、このタイミングで、「許容できない」と表明した。まあそうだろうなと思った。歌詞だけ見れば、まあ。

改めて思うが、音楽に限らず創作物は、その性質上、作者の意図を完全に汲むことはできない。試みても良いがただす行為はお門違いだ。他方で、多くの人の目に触れる創作物でれば、それが作るスティグマ等に敏感になること自体は重要でもある。そのはざまにあった曲だなと思った。

そしてそもそも、ちゃんみなというアーティストのもつファンダムからの信仰の強さと、表裏一体ともいえる世間一般から向けられる眉ひそめ感は、わかりやすく軋轢を表出させるよなあ。

さて、自分自身は、冒頭の通り当該曲に鼓舞されているので、お気に入りだしよく聴く。

では、パワハラを揶揄することや「パワーない君はどうなん?」的な感情に共感するのかと問われれば、それはほぼない。キャパシティを超える多忙やモラハラに近い上司からの言葉に心を病んだことがありながら、当該歌詞をそのままの意味で肯定することは難しい。

が、一方で「ほぼ」ない、としたのは、今のわたしがある程度は回復を完了させていて、いつなんどき生存者バイアスがかかった態度や感情を、他者にとる・感じることがないとも限らないからだ。

その自信のなさや余白は、必要なものだと思う。確固たる自信を持って、パワハラはしません、という人はすでに視野狭窄に陥っている。本来断言できるのは「よくないことだ」というところまでだ。(それすら、条件や注釈付きになる可能性は高い)

さらに、繰り返しにはなるが、歌詞には(人が書いたものであれば、だがーー)作者の人生が、程度の多少はあれど乗っかっている場合が多いことも忘れてはならない。それこそ重要だ。どんな人生があってその言葉になっているのか、を想像すれば、必然想像し切ることなどできないと分かるので、批判の仕方も変わってくる。

ともあれ、想像しようとする人が好きだし、自分の近しい人はそういう人を好いていてほしい。逆もしかり。

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友人がたまに語るアクティビストから、上記曲への批判が出たことによるやるせなさから書いた文章でした。