とうとう禁断症状が出て、またこちらでも生牡蠣を食べてしまった。いつもはレモンを絞るだけなのだが、今夜はポン酢ともみじおろし、大葉。生牡蠣が好きで、どうしても旬のこの季節はやめられない。ノロウィルスに当たるかもしれないリスキーなお味。お腹が痛くなってもいいから生牡蠣が食べたい。命をかけてでも食べたい。こんなことを平気で言えるのは私が今のところ生牡蠣に当たったことがないからだ。
先日高い焼肉を食べに行って三日三晩腹痛に苦しんだ。すでに25歳を超えたあたりから牛の脂が私の胃腸を物理的にそのままスルーするようになった。それでもまだ心のどこかで、カルビで白米を巻いて食べられると信じていた。とても悲しい。どうして。もうしばらく焼肉はいいです。
いつか私の胃腸が生牡蠣に当たる日が来るのだろうか。こないでほしい。生牡蠣を食べるということをしなければこんな心配は無用。けれどやはりどうしても食べたい生牡蠣。産地によって味や風味が違い、とても興味深い海のミルク。ウォーアイニー。生牡蠣への愛をTwitterで呟き続けていたら兵庫県の牡蠣生産者さんからフォローされ、リプライまで頂いた。これはお取り寄せしてしまうやつだ…!
はるか昔の縄文時代、弥生時代の貝塚から牡蠣の殻が発見されているのだ。人間は元より牡蠣を食していた。ご先祖さまも生牡蠣をちゅるっと吸い込みごくんと飲みほし、「うま〜〜!」と言っていたに違いない。
牛肉はアレでしょ、牛鍋。文明開化以降に庶民に広まったって教科書で読みました。つまりまだまだ歴史は浅い。牡蠣のほうがよっぽど日本人向け。
そんなことを考えていたら保健所から「ノロウィルス食中毒注意報」のメールが送られてきた。とかく生きにくい世の中である。