昼下がりぶらさがり

ochiri
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ご無沙汰の日記。この一か月を思い返してみると仕事復帰しOLとしての皮を被り出したことが一番大きいかな。電車に揺られ、東京の長い地下道を蟻のように無心で歩き、高層ビルのエレベーターでいつも開閉ボタンを押す係になって、まるで絵に描いたような社会人をしている。いかにもなビジネスパーソンの肩書きを持つこと、キャリアを積むことが精神的な安定につながるという自分にこびりついた古臭い固定概念がにくい。(悪いとは思わないが)

仕事の話だと書いていてもおもしろくないので、最近あったことをつらつらと書く。

・街中でハクビシンを見つけて咄嗟に「ハシビロコウだ!」と夫婦揃って言い間違えたが、お互いが言いたいこと(ハクビシン)は理解しているこの状況は果たして「間違い」なのか?と寝る間際まで沈思した。

・冷やかしに入った高級オーガニック食品スーパーでつい買ってしまった有機にんじんドレッシングが内蓋に栓抜きが必要なトラップ仕様で、栓抜きのない我が家では食べることすらできない。オーガニックへのハードルが高すぎる。近所の百均を巡り2店舗目でやっと栓抜きを手に入れ、いざ開封の儀を夫と執り行ったが、味がC’est pas bon. 嗚呼ビオセボン… まだ私の人生ステージが低いってこと。

・ひょんなことで訪れた歌舞伎町タワーの中の異世界ネオンジャパンを見て胃もたれし、同郷の友人とそそくさその場を立ち去った。良い経験になった。ひとつひとつのネオンのデザインは素敵なのに、なんでああなってしまったんやろうか。外国人が好きそう、とは思ったが果たしてそうなのだろうか、気になるところ。

春のような気温の昼下がりにぶら下がって、日常の中のとりとめのないことに色をちまちまつけている。モネはさすがに難しいかもしれないけれど、振り返ってみれば印象派の絵のようなそんな日常になればいいと思う。

@ochiri
まとまりのない日々のこととか