投稿50本目らしい日記

洗われるたこ
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公開:2025/3/1

2025/2/23 (日)

仕事の延長線上にあるイベントへ。詳しいことは書けないが、感嘆と仰天の連続だった。閉会後、その場で意気投合した作家の人たちと臨時の茶会へと流れていく。初対面であるが、100年前からの知り合いのように冗談を飛ばし、笑い、話はいつまでも尽きなかった。しかし、我々には締切がある。後ろ髪を引かれながら解散。だけど またすぐに会うことになるだろう。

2025/2/24 (月)

前日に3ヶ月分の社交性を使い果たしてしまったため、寝込んでいた…いところだけれど、締切が立て込んでいるので必死で原稿を書く。企画書の段階で無茶苦茶なプロットを組んでいたから、物語に落とし込むのに難儀する。「何だこれ?」と「銀河一面白い」、「もう駄目だ」と「望んでここにいるんだろう」の狭間で歯を食いしばって目を回す。

2025/2/25 (火)

出版社と打ち合わせ…の前に喫茶店で仕事をしていたのだが、うっかり手を滑らせThinkPad (SE時代から愛用しているLenovoのノートパソコン) の上にiPhoneを落としてしまった。iPhoneに貼っていたガラスフィルムがばきばきに割れて悲しむ。それ以上に、ThinkPadの縁が欠けたことに驚きすぎて10分くらい硬直していた。おれはThinkPadのことをこの世で最も堅牢なものの一つだと信じていたから、本当にショックだ。修理するほどでもない小傷であるが、ダイヤモンドも砕けるんですね、という感じ。いやはや…。

落ち込みを一旦なかったことにして挑んだはずの会議にも動揺が滲む。しかし有難い話を貰い気持ちは回復。やりたいことが形になっていくと嬉しい。おれには野望があるのだから、頑張っていかなければ。

2025/2/26 (水)

順調に校了する仕事もあれば、一向に進まない原稿もある。次々と打ち合わせと締切が追加され、光栄とは思うが、どうにも忙しいのに慣れておらず体力面が厳しい。その上 過眠傾向がありかなり辛い状況。

編集部の人たちに 別の出版社の近くに店を構える おれが一番好きなビスケット (抱えていたら1ヶ月くらい生き延びられそうな量を詰め込んだ巨大缶) を差し入れたところ、「瞬殺で売り切れました」と連絡があり、思わず笑ってしまう。あそこの焼き菓子は幻みたいに美味しいよな。喜んでもらえて良かった。また何か持っていこう。

2025/2/27 (木)

やらなければ進まない、書かなければ終わらない、読まなければ人に見せられない、と延々唱える。全てが限界になり、シャワーを浴びてコンビニへ食事を買いに外に出たところ、日差しがすっかり春のものになっていた。桜はまだ葉もついていないが、梅の花がぱっと白く咲いていて綺麗。

昼間に元気に起きている…わけではなく夜の続きに寝られずにいるだけなので、身体が錆びて軋むような感覚でゆっくりしか動けない。

2025/2/28 (金)

絶対にやらないほうがいいのはわかっているが、原稿を続けて何度も読むことができないのがもどかしく、強制的にパソコンをシャットダウンするかのようにゾルピデムを飲んで脳の電源を切っている。6時間稼働して6時間休止するサイクル。1日に2回の朝と夜。2倍速で薬がなくなっていく。常に薄っすら眠く、何にも集中できていない。

それでもどうにか原稿を1本終わらせる。支離滅裂だ。これが限界なのか? そんなわけないと反論するなら 初めからもっと良いものが作れたはずで、いつでも理想とは別に自分の力を証明していかなければいけない。どうやって。

2025/3/1 (土)

3月。…3月!? 確定申告が、まずい。

ところで、このエントリは おれがしずかなインターネットを始めて公開する50番目の記事らしい。随分遠くまで来たものだ。でも、まだ安住の地は見つかっていないから、このまま先へ進む気でいる。いつか日記を読み返すためには、いま こうやって書き続けなければならない。

@octopus
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