1人で楽しいクッキング (ウォーキング・タコス編)

洗われるたこ
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公開:2025/5/27

ウォーキング・タコスを知っているだろうか?

近頃アメリカの球場や屋台で流行っているというストリートフードだ。歩きながら食べられるカジュアルなタコス (逆にフォーマルなタコスは存在するのか?)、というのが由来らしいけれど、その名を聞く度に おれは二足歩行のたこの姿を連想する。

まあ、そんなことはどうでもいい。とにかくウォーキング・タコスを作ってみよう。

以下に載せるのは、海外の屋台動画を参考にして勘で考えたおれのオリジナルレシピだ。

結論だけ先に話すと、とても美味しくできたから、アンチ・バッドエンド派の人も安心して最後まで眺めていってほしい。

【材料 (2人前)】

・ドリトス (60g版中サイズ・メキシカンタコス味):2袋

・牛豚合挽肉:200gくらい

・アボカド:1玉

・レモン:1/4玉

・ミニトマト:8個

・ピーマン:2個

・レタス:1/8玉

・紫玉ネギ:1/4玉

・サルサソース:大さじ4くらい

・塩&胡椒&ガーリックペースト:適当

・チーズ:好きなだけ

・サワークリーム:好きなだけ

※ なぜ2人前ベースで書いているのか。それはスケール・メリット的な問題であって、残念ながらおれに一緒に食べる相手がいたということではない。1食はこの記事を読んでくれているあなたの分だ。

調理時間は、頑張れば10分というところ。

まずはナチョス。他の種類や味の好みのスナックでもいいが、ベーシックなのは赤いドリトスだろう。これはそれほどスパイシーではない。

サルサソース。辛いものが好きなおれはKAGOMEが出しているホットなタイプを選んだけれど、苦手な人はマイルドなバージョンやトマトケチャップに変えてもいい。ケチャップなら味が濃いので半量の大匙2 (対・挽肉200g) くらいで十分だろう。

挽肉も何の種類でもいい。最悪、挽いていなくたって構わない。魚でも合いそうな気もするが、サバの味噌煮とかイワシの甘露煮とかはさすがにやめておいたほうがいいと思う。

野菜は火を通さないのでフレッシュなものがあると嬉しい。ピーマンはなんとなく2色揃えてみたが、その辺りも大雑把で大丈夫だ。

ただ、アボカド (高騰中!) とトマト (ミニである必要はない)・レタスは必須なような気がする。

レモンはリキッドタイプで十分だし、ライムでもスダチでもユズでもいい。玉ネギも紫ではない普通のもので平気だ。辛みや香りが得意でなければ 切った後にしばらく水にさらしておくと軽減される。

チーズはそのまま食べられるタイプを用意すべし。もし加熱用しかないのなら、後述の挽肉を炒める過程で一緒に入れて溶かしてしまえば無問題だ。岩塩もあると面白いが、なければ精製塩でいい。

仕上げに使う。本当はサワークリームが欲しかったが、おれの近所にそのような上等なものは売っていなかったので、ギリシャヨーグルトで妥協。無糖のプレーンヨーグルトでもよかった。

一通り材料を並べたら、ありったけの野菜をカットしよう。

レモンは絞る用にくし切り、あとは粗みじんというか、ダイスカット。

次はフライパンを熱して、油はひかずに (ひきたければひいていいが、ちょっとオイリーになりすぎる予感) いきなり挽肉を投下。ニンニク系の調味料があれば少量このときに入れる。

中火でかき混ぜながら色が変わってきたら、塩と胡椒を大雑把に振り、大匙4のサルサソースを加えたい。

挽肉に完全に火が通るまで炒める。汁気がなくなったらOKだ。

で、ドリトスの袋をひっくり返し…

…このように、背の部分を開く。縦型に開けたって一向に構わないが、深さがあると食べるのが大変だから、長辺を引き裂くこと勧めるよ。このときタコチップを袋の上から軽く砕いておくと後で食べやすい。

そうしたら全部の材料をドリトスの袋に投入する。火傷に注意。

最後にレモンを絞ったらもう出来上がり。

おっと、炭酸飲料と映画の準備を忘れるな。

実食。期待通りのジャンキーな味がする。チップとタコミートの塩味が丁度良く、サルサがぴりっと効いている。野菜のさくさくとした食感も楽しいし、そこにヨーグルトとチーズのクリーミーさが相まって最高だ。

実質のサラダではあるが、どのくらいヘルシーなのかはわからない。ドリトス1袋の時点で308kcalある? 知ったことか。

そういうわけで、久々に調理も食べるのもわくわくするアツいニュー・フードに出会って大満足だ。皆も是非作ってみてくれよな。

じゃあ、おれは映画の続きを観てくるから、また後で。

🌮

@octopus
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