2024/11/24 (日)
締切直前。面白く驚きのあるものを作ろうという気概はある。けれど何より期待外れだと思われることが本当に怖い。
2024/11/25 (月)
朝方に脱稿。先方からは「べつに朝でなくても大丈夫ですよ」と言われていたが、システムエンジニアをしていたときの会社では「『月曜まで』で切られているチケットは『月曜に相手方がデスクにやって来るまで』という意味だよ」と教えられていたので、何となくそうしないと悪いような気がして神経質に「朝まで」を守る。
ただ、「80点のクオリティでいいから期限厳守」というSEとは違って、創作系の仕事は与えられた期間を目一杯使い、ときには踏み越えてでも120点のものを出すのが誠意なのではないかとも考える。
新人賞の締切などについても 早くできたから早く送る、という人をたまに見掛けるが、(郵便事故や通信トラブルに備えて数日早く提出するのは別として) どういう戦略でそうしているのか不思議だ。作品はぎりぎりまで手放さず推敲したほうがいいのではないかと思うけれど、何かおれの知らない事情があるのかもしれない。 (思い切りや勢いが大事ということ? あるいは、先に送れば時間がある分だけ丁寧に読んでもらえる という算段だろうか)
2024/11/26 (火)
24時間の内、3.5時間ほどしか起きていなかったと思う。眠いわけではなく、薄っすらと全身が痛み 酷く疲れて力が入らない。親切なBlueskyの人たちに心配してもらうが、訳のわからない応答しかできず申し訳なかった。
辛うじて録画していた金曜ロードショーの『モアナと伝説の海』を観る。公開された当時に映画館で観たときも思ったが、村長である父親に逆らってモアナが海に出ていく準備を進めるシーンが凄い。娘の秘密と決意を目撃してしまった母親は一瞬だけ驚いた顔をした後、何も言わずにモアナの荷造りを手伝う。こんなにも短くはっきりと「後押し」を伝えられる表現があるのかと衝撃を受けた。
2024/11/27 (水)
まだ調子は悪いが、予約していたので床屋に行かなければいけない。待ち時間に喫茶店で本を読むけれど、なんだか店内も寒くて集中できず帰りたい気分に。
髪は少し切って明るく染めてもらった。ここ数年のおれは半期ごとに黒と金 (に限りなく近い茶) のカラーを繰り返しているから、半年に一度しか会わない友人はおれを見て「点滅している」と思うらしい。
帰りに有隣堂で校正作業用の文房具を探す。圧巻の品揃えを前に 落ち込んでいた気持ちも少し回復。消せるカラーシャープペンシル芯 (三菱鉛筆 ユニ ナノダイヤ カラー芯 レッド / ブルー / グリーン) とそれ用の0.7㎜ペン (ぺんてる グラフギア1000) を3本買った。
2024/11/28 (木)
ぼんやりと仕事。目を瞑っても眠れない。
2024/11/29 (金)
打ち合わせのための打ち合わせをしたり、ゲラを眺めてつついたりしていた。
おれの書くものには差別 / 禁止用語が多く含まれており、それらを穏当な表現に言い換えなければならなかった。(指摘されてから自分で) 書き直した原稿を見て「こんなのおれの文章じゃね~」と暴れたい気持ちになるが、このNGによって守られるのは、言葉を向けられた対象の人たちというよりも、何かあったときに責任を負うことになる 著者たるおれ自身なのだろうな、とも反省する。
でもさあ、とまだ食い下がるような心もあって「そういう好き勝手は自分で出版社を立ち上げてからやりなさい」と言われれば、それまでなのだけれど。
2024/11/30 (土)
珍しくプライベートな用事で神楽坂・飯田橋へ。友人と会って食事をする。
この日のことは別途記事に纏めるつもりだが、夕日がとても綺麗だったということだけは予め記しておきたい。遥か向こうに飛行機の影が見える。
※うっかり日付を未来にしてしまっていたので訂正。教えてくれた方はどうもありがとう。
